ROOF切除とは?将来への影響や適応・ダウンタイム・眉下切開との違い、失敗例や費用まで徹底解説

厚ぼったくて腫れぼったいまぶたにROOF切除
厚ぼったくて腫れぼったいまぶたの悩みを解消する方法として注目されているのが「ROOF切除」という施術です。
韓国で人気に火がつき、日本でも広まりつつある最新のまぶた脂肪除去手術で、二重まぶたのラインをくっきりさせたり目元をスッキリさせる効果が期待できます。
本記事ではROOF切除とは何か、手術の適応となる人やダウンタイム、将来目元にどんな変化があるか、さらには眉下切開との違い、起こりうる失敗例やリスク、そして費用相場に至るまで徹底解説します。厚いまぶたに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ROOF切除とは
ROOF切除(ルーフせつじょ)とは、上まぶたの深部にある脂肪組織「ROOF(Retro Orbicularis Oculi Fat、隔膜前脂肪)」を取り除く美容外科手術のことです。
ROOFは眼輪筋のすぐ下、眉の下〜上まぶたにかけて広範囲に存在する脂肪で、浅い層の皮下脂肪とも、眼球奥にある眼窩脂肪とも異なる部位にあります。
ROOFが発達して厚みがあると、まぶたが腫れぼったく重たい印象になり、せっかく二重の手術を受けてもラインが埋もれてしまったり、アイメイクの発色が悪くなる原因になります。
ROOF切除術では、このROOF脂肪を直接切除してまぶたのボリュームを減らします。
単に脂肪を取るだけでなく、余分な脂肪によるまぶたの前への膨らみ(前突感)を解消し、上まぶたを薄くすっきりさせることができます。
脂肪を除去しても目元の自然な丸みや立体感は損なわれにくく、重たいまぶたがシャープで洗練された印象に変化するでしょう。
また、ROOF脂肪は一度除去すると元に戻りにくいとされ、効果の持続性も高い点がメリットです。
なお、ROOF脂肪は眼輪筋と膜組織にはさまれるように密着して存在するため、安全に摘出するには視野をしっかり確保して丁寧に剥離する高度な技術が必要です。
施術は通常、上まぶたの全切開(二重のライン上を切開する方法)や眉下切開のように長めの切開を伴って行われます。
この切開からROOFを慎重に剥がし取り、必要に応じて眼窩脂肪も少量摘出したら、最後に丁寧に縫合して手術終了となります。
傷跡は二重ライン上または眉下のラインに沿うため目立ちにくく、時間とともに薄れていきます。
ROOF切除の適応(どんな人に向いている?)
ROOF切除の適応となるのは、以下のようなお悩みを持つ方です。
まぶたが腫れぼったく、厚みで二重がはっきり見えない方
もともと一重や奥二重でまぶたの脂肪が厚い場合や、埋没法(二重のプチ整形)をしてもラインがうまく出なかったような場合に適しています。
ROOFを除去してまぶたを薄くすることで、二重ラインがくっきりと現れ目の開きも改善します。
アイプチやメイクでもごまかせない重たいまぶたを改善したい方
朝起きたとき腫れぼったく見える、常に目元が腫れて冴えない印象だと感じる方に向いています。
ROOF切除によって脂肪由来のまぶたの重みが軽減され、目元の印象が引き締まって垢抜けた印象になるでしょう。
二重整形と同時にまぶたの厚みも取りたい方
全切開法による二重整形を受ける際に、追加でROOF切除を行うケースが多くあります。
皮膚を切開する二重術と同時に行えば、一度の手術で二重の形成とまぶた脂肪の除去が可能です。
埋没法では基本的に皮膚を切開しないため単独でROOFを取ることはできませんが、「埋没法+脂肪溶解注射」などの方法で対応するケースもあります。
目がたるみやすい体質で、早めに脂肪を減らしておきたい方
若いうちから上まぶたに脂肪が厚いと、将来皮膚がたるんだ際にまぶたがさらに重く被さる可能性があるため、将来的な目元のリスク軽減策としてROOF切除を検討する方もいます。特に「年齢の割にまぶたが分厚い」と感じる方は適応となりやすいでしょう。
上記のように、まぶたの脂肪厚みに起因する悩みに対して有効なのがROOF切除です。
逆に、上まぶたのたるみ(皮膚の余り)がおもな原因でまぶたが重たく見えている場合は、脂肪を取るより眉下切開など皮膚を切除するアプローチのほうが適していることがあります
。
自分のまぶたの厚みの原因が何かを専門医に見極めてもらい、適切な施術を選ぶことが大切です。
ROOF切除と将来への影響
「ROOF切除をすると将来目の上がくぼんでしまうのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。
結論から言えば、適切な量の脂肪切除であれば極端に目元がやせ衰える心配は大きくありません。
しかし、脂肪を取り除きすぎた場合には加齢とともに目の上が窪んで老けた印象になる可能性があります。
そのため、担当医が将来の脂肪減少も見越しつつ適量を残すバランス感覚を持って施術することが重要です。
実際、ROOF切除では眼窩脂肪より浅い層の脂肪にアプローチするため、術後の瘢痕(傷内部の癒着)が二重ラインに影響してしまうケースも報告されています。
これはおもに不適切な手術操作や過度の脂肪除去によるリスクであり、信頼できる熟練した医師に任せれば、必要以上に脂肪を取りすぎて将来のくぼみ目を招くリスクは抑えられるでしょう。
実績豊富な医師は将来的な変化も考慮に入れながらデザインしてくれるので、カウンセリング時に不安な点はしっかり相談すると良いでしょう。
一方で、ROOF切除は今後さらに需要が高まる施術とも言われています。
従来は「二重整形=皮膚を縫い留めて二重を作る手術」が主流でしたが、韓国では「まぶたの脂肪を取って目を大きく見せる」という発想が広がりつつあるそうです。
眉下切開やROOF切除によってダイレクトにまぶたを薄くし、目元全体をスッキリ見せる方法が注目され、日本でも徐々に浸透してきました。
将来的には、日本においてもROOF切除が二重まぶた形成に関するオプションの選択肢として定着する可能性があるでしょう。
実際に最近ではROOF切除の施術料金も手頃になり始め、若年層でも気軽に受けやすくなってきています。
ROOF切除のみで効果はあるの?
結論から言うと、ROOF切除のみを単独で行うケースはほとんどありません。
多くの場合は、二重全切開手術や眉下切開リフトと同時に実施されます。
ROOF切除単独でも上まぶたの脂肪厚みは減らせますが、皮膚を切除しないため余剰皮膚やたるみがある場合にはそれ自体は解消できないのです。
また、埋没法(二重糸留め)と併用してROOFを取る手術は理論上不可能ではありませんが、結局まぶたにメスを入れる必要があるため最初から切開法で行ったほうが合理的と言えます。
ROOF切除単独では効果が実感しにくい場合もあるため、医師から他の目元整形と組み合わせることを提案される可能性が高いでしょう。
例えば、「厚い一重まぶたを薄くしたいが二重にはしたくない」という場合には、眉下切開とROOF切除の組み合わせが考えられます。
逆に「皮膚のたるみは少ないが脂肪が多い」という若い方なら、二重全切開+ROOF切除を一度の手術で行うのが効率的と言えるでしょう。
このように、ご自身の希望とまぶたの状態に応じて最適な施術の組み合わせを選ぶことが大切です。
ROOF切除という手術自体は、まぶたの厚みを減らして垢抜けた印象に変える有用な方法ですが、それ単体で完結するケースはまれだと理解しておいてください。
特に日本人の場合、二重の有無やまぶたの皮膚のたるみ具合によって必要な施術が異なります。
カウンセリングで「ROOF脂肪を取るだけで理想の目元になるのか?」をプロの目で判断してもらい、必要に応じて皮膚切除(眉下リフト)や眼瞼下垂手術など他の選択肢も含め検討するのがおすすめです。
ROOF切除のダウンタイム
ROOF切除のダウンタイム(術後の回復期間や経過)は、深部の脂肪にアプローチするため腫れや内出血が出やすく、他の目元施術に比べると若干長めになる傾向があります。
一般的な経過の目安は、以下のとおりです。
術後〜2〜4日程度:腫れのピーク期間
手術直後から上まぶた全体に強い腫れが現れます。
人によっては目周りに内出血(青紫色のアザ)が出ることもあるでしょう。
術後2〜3日は特に腫れがひどく、目が十分開けづらかったり見た目にも腫れがわかる状態です。
この期間は刺激を与えない範囲で冷却を行い、安静に過ごしてください。
術後1週間前後:腫れ・内出血の改善期
抜糸までの1週間ほどで、腫れや出血斑は徐々に落ち着いていきます。
抜糸(通常術後5〜7日目)を終えると、まぶたの突っ張り感も和らぎ、まだ瞼の厚みは感じるものの、日常生活に支障がない程度に回復してきます。
術後2週間〜1ヶ月:ほぼ通常のメイクが可能に
個人差はありますが、2週間程度経過するとコンシーラーやアイシャドウで腫れ跡をカバーできるくらいになります。
傷の赤みも徐々に薄れ、1ヶ月後にはメイクをすればほとんど分からない状態になる方が多いです。
ただし、傷跡自体の赤みのピークは1ヶ月頃で、完全に目立たなくなるには3〜6ヶ月程度ゆっくりと時間がかかります。
術後3ヶ月〜6ヶ月:二重ラインの安定期
腫れが完全に引いて二重のラインが安定するまで、通常3ヶ月以上は見ておきたいところ。
それまでは日によって二重幅が変わったり、左右差が出ることもありますが心配いりません。
半年ほど経てば組織の癒着も落ち着き、最終的な仕上がりが完成します。
ROOF切除ダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中の過ごし方としては、術後数日は安静にし、患部を心臓より高い位置に保って眠るといった工夫で腫れを抑えます。
医師から処方された目薬や軟膏があれば指示通り使用しましょう。
洗顔やシャワーは当日から可能なケースもありますが、長時間の入浴は腫れを悪化させる恐れがあるため1週間程度控えてください。
アイメイクは抜糸翌日からOKですが、それまではできません。
また、コンタクトレンズは抜糸まで使用できないため、メガネを準備しておくと安心です。
ダウンタイム中は激しい運動や飲酒・喫煙も控え、体を安静に保つことで回復を早めましょう。
「ROOF切除は意味ない」と言われるのはなぜ?
インターネット上で「ROOF切除は意味がない」といった声を目にして、不安になる方もいるかもしれません。
このような意見が出る背景には、以下のような理由が考えられます。
まぶたの厚みの原因がROOFではない場合
先述したように、まぶたの厚ぼったさは脂肪だけでなく皮膚や筋肉の厚み・たるみも関与します。
例えば皮膚が余って垂れているために目が重く見えているケースでは、ROOF脂肪を除去しても劇的な変化は望めません。
このような場合にROOF切除のみ行っても「意味がなかった」と感じてしまう可能性があります。
単独手術では変化が乏しい場合
ROOF切除は単体では効果が実感しづらく、他の施術との併用が前提となることが多い手術です。
二重のライン形成や皮膚のリフトアップを同時にしないと、脂肪を取っただけでは見た目の変化がわずかしかないケースもあります。
そのため、「ROOFを取ったのにあまり変わらない=意味がなかった」と感じる人もいるようです。
医師の技術やデザインの問題
ROOF切除は、高度な技術を要する繊細な手術です。
経験の浅い医師が担当した場合、適切に脂肪を除去できず効果が乏しかったり、逆に取りすぎて凹みを作ってしまうリスクがあります。
仕上がりの左右差や二重ラインの不自然さが残れば、患者様の満足度は低くなり「やらなければ良かった」と感じるかもしれません。
このように、ROOF切除は技術力や美的センスによっても感じられる効果に差が出やすい手術なのです。
以上の点から、「ROOF切除は意味ない」と感じてしまうのは適応の見極めや施術内容の選択を誤ったケースであることが多いと言えるでしょう。
まぶたの厚みの原因がROOF脂肪ではない場合や、皮膚のたるみが主因だった場合には、ROOFを取っても大きな変化は望みにくいのは事実です。
大切なのは、信頼できる医師のもとで自分の目元に本当に必要な施術は何かを見極めることです。
適切な施術を受ければ、ROOF切除は決して無意味な手術ではなく、コンプレックス解消に大きな役割を果たします。
ROOF切除と眉下切開の違い
ROOF切除と眉下切開は、いずれも上まぶたの厚み・たるみを改善するための手術ですが、そのアプローチ方法と目的が大きく異なります。
でも解説されているように、症状や希望する仕上がりによって適した施術が異なるため、両者の違いを正しく理解しましょう。
ROOF切除
上まぶたの深い層にあるROOF脂肪を除去することで、まぶたの厚み(脂肪による腫れぼったさ)を解消する手術。
通常は二重の全切開手術や眉下切開と併用して行われ、脂肪を取ることでまぶたを薄くスッキリさせ、二重ラインをくっきり見せることが目的です。
ROOF切除自体には皮膚のたるみを取る効果はありませんが、目元のボリュームダウンによるシャープな印象をもたらします。
傷跡は二重ライン上または眉下ライン上に位置し、時間経過で目立ちにくくなります。
眉下切開(眉下リフト)
上まぶたの皮膚の余り(たるみ)を、眉毛下のラインで皮膚を切除することで取り除き、目元を自然にリフトアップさせる手術。
加齢でまぶたに皮膚が被さり重たくなっているケースに適しており、余分な皮膚と場合によっては眼輪筋の一部も切除して縫い上げます。
脂肪切除を行わない場合は筋肉より深部に干渉しないため、仕上がりがナチュラルで表情を大きく変えずに若返り効果を得られます。
傷跡は眉下の毛の際に沿うため比較的目立ちにくく、中年以降で皮膚のたるみがおもな悩みの方に適したアプローチです。
ROOF切除で起こりうる失敗・リスク
どんな手術にもリスクがありますが、ROOF切除の場合、考えられる失敗例やトラブルには以下のようなものがあります。
左右差が目立つ仕上がり
人間の体は元々左右対称ではなく、まぶたの脂肪量も左右で差があることがほとんどです。
術中に左右それぞれ適切な量の脂肪を除去しないと、「片目だけ腫れぼったさが残っている」「二重の幅が左右で違う」といった左右差が生じる恐れがあります。
脂肪の取りすぎによる凹み目
劇的な変化を求めるあまり脂肪を過剰に除去しすぎると、術後に上まぶたが痩せこけたような凹み目になる場合があります。
特に若い方で脂肪を取りすぎると、年齢を重ねたときに目元が落ちくぼんで老けて見える原因となることも。
一度取りすぎた脂肪は戻せないため、医師の適切な判断が重要です。
傷跡が目立つ
ROOF切除では二重ライン上または眉下に沿って切開を入れるため、術後しばらくは赤みのある傷跡が残ります。
通常は時間とともに薄くなり、メイクでほぼ隠せるようになりますが、体質的に傷が肥厚しやすい方だと傷跡が長く残るケースもゼロではありません。
「傷が全く残らない」ということはないため、傷跡に敏感な方は注意が必要です。
凹凸のあるまぶたになる
手術の際に眼輪筋など周囲の組織を傷つけてしまうと、まぶたの皮下組織がデコボコになって滑らかさを欠く恐れがあります。
また、脂肪除去後の瘢痕化によって二重ラインが乱れたり不自然な折り込みができてしまうこともあります。
これらは医師の技量に大きく依存する部分であり、経験豊富な医師であれば極力避けられる問題です。
感染や血腫などの術後合併症
ごくまれにですが、傷口から細菌が入って感染(化膿)したり、皮下に血が溜まる血腫が起こるリスクもあります。
感染すると痛みや腫れが長引き、治癒後に瘢痕が強く残ることもあり得るので、術後は医師の指示通り抗生剤の内服や消毒を行い、異常を感じたらすぐ受診することが大切です。
以上のようなリスクを踏まえると、ROOF切除の失敗を避ける最大のポイントは経験豊富な信頼できる医師を選ぶことです。
脂肪除去のさじ加減や丁寧な手術操作は医師の技術力次第で結果に大きく影響します。
術前に不安や疑問をしっかり相談し、自分が納得できる説明をしてくれる医師・クリニックで手術を受けることが、満足いく仕上がりへの近道です。
ROOF切除の値段・費用相場
ROOF切除の費用はクリニックや手術内容によって差がありますが、おおよそ10万〜20万円前後が一つの目安となります(自由診療のため保険適用外)。
単独でROOF切除のみ行う場合でも、切開を伴う手術であることから埋没法などよりは高めで、10万円以上の費用がかかるのが一般的です。
料金を比較検討する際の注意点として、単に金額の安さだけでなく、そのクリニックの実績やアフターケア体制もしっかり考慮しましょう。
安価すぎる設定の場合、症例数が少ない新人医師が担当するなどの理由が隠れていることもあります。
大切な目元の手術なので、費用面だけでなく信頼性もしっかりチェックした上でクリニックを選ぶことをおすすめします。
ROOF切除はAiZクリニックにお任せください
東京都内でROOF切除を検討している方は、AiZクリニックにご相談ください。
当院は経験豊富な美容外科専門医がカウンセリングから手術、アフターケアまで一貫して担当します。
院長の相澤勝喜医師は美容外科歴10年以上のキャリアを持ち、大手美容外科で院長や技術指導医を歴任してきました。
特に繊細な目元の施術にも精通しており、二重整形やROOF切除、眉下リフトなどを組み合わせたオーダーメイドの治療計画も可能です。
当院では、カウンセリングで患者様の不安や疑問にじっくり向き合い、ROOF切除が本当に適しているかどうかも含めて正直にアドバイスします。
ROOF切除を含む豊富な目元施術メニューを取り揃え、例えば全切開法による二重術、眼瞼下垂手術、眉下切開、さらには上眼瞼のくぼみ目を改善する脂肪注入まで、あらゆる選択肢からベストな方法を提案可能です。
詳しくは、当院公式サイトの「ROOF切除」施術紹介ページをご覧ください。
AiZCLINICでは無料カウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。