ピンチノーズの原因と修正方法を徹底解説!生まれつきの場合や脂肪注入による改善策も紹介

ピンチノーズとは
ピンチノーズとは、鼻先が洗濯ばさみで摘まんだように部分的に細くなってしまった状態を指す美容整形の用語です。
鼻の整形手術後に起こる代表的な失敗例の一つで、見た目的に不自然なだけでなく鼻呼吸に支障をきたすこともあります。
せっかく理想の鼻を求めて手術を受けても、鼻先が細く潰れたようになると外見上の違和感からかえってコンプレックスが増してしまうことにもなりかねません。
しかし、ピンチノーズは原因を正しく理解し適切に対処すれば、十分に予防・修正が可能です。
整形後にピンチノーズになってしまうおもな原因
整形後、ピンチノーズになってしまうおもな原因は過度な鼻尖形成手術(鼻尖縮小術)の施術ミスや術後のトラブルです。具体的には以下のような要因が挙げられます。
ピンチノーズの原因:軟部組織・軟骨の過剰切除
鼻先の皮下脂肪や軟骨を取り除きすぎると、鼻尖部の組織量が不足して鼻先が細く萎縮し、ピンチノーズの原因になりがちです。
鼻先の皮膚が厚く団子鼻ぎみのケースでは理想の形に近づけるために組織除去を行うことがありますが、無理に取りすぎれば鼻先が異常に細くなったり瘢痕が盛り上がったりしてしまい、結果的に鼻先が潰れたような状態(ピンチノーズ)を招きます。
ピンチノーズの原因:鼻尖形成術
団子鼻改善のため、鼻の先端部分(鼻尖)を細くまたはシャープな印象にする鼻尖形成術も、加減を間違えるとピンチノーズの原因となります。
適度な縛りであれば鼻先がすっきりしますが、軟骨をきつく結びすぎると鼻先が細くなりすぎてピンチノーズの原因になりかねません。
ピンチノーズの原因:ギプスやテープによる過度の圧迫固定
手術直後、腫れ防止や移植軟骨のズレ防止のために鼻に当てるギプス固定も、締め付けが強すぎると鼻先を変形させる恐れがあります。
外から圧迫して形を維持する処置ですが、圧力過多だと鼻先が潰れてピンチノーズになったり皮膚が壊死するリスクもあるので適度に留めておきましょう。
ギプス固定期間中は医師の指示通りに装着し、自己判断で長時間強く押さえすぎないよう注意が必要です。
ピンチノーズの原因:ダウンタイム中の不適切な過ごし方
手術後の安静期間(ダウンタイム)に、うつ伏せで寝て鼻に負担をかけたり、鼻を強く擦る・ぶつけるなどの不注意があったりすると、術後の鼻先が変形してしまう可能性があります。
術後の腫れや傷の治りが落ち着くまでの間は、医師から指示された注意事項を守り、鼻への余計な刺激を避けることが大切です。
ピンチノーズの原因:鼻の整形手術の繰り返し(瘢痕拘縮)
同じ鼻尖形成術を何度も受けると組織の瘢痕(きずあと)が硬く収縮し、鼻先が変形してピンチノーズになりやすくなります。
基本的に鼻尖形成は一度で半永久的な効果を得られる手術で、繰り返すことは推奨されていません。
どうしても再手術が必要な場合も、前回の手術から十分に時間をおいて鼻の組織が安定してから行う必要があります。短期間に何度も鼻先の手術を重ねると組織ダメージが蓄積し、変形リスクが高まるため注意しましょう。
生まれつきピンチノーズの人は存在する?
「ピンチノーズ」という状態は多くの場合は整形手術によって生じますが、生まれつき鼻先が細く強いくびれがある鼻の方もまれに存在します。
手術をしていなくても、先天的に鼻先と小鼻の境目がはっきりくびれており、鼻先だけが細く尖って見えるような鼻をしているケースです。
このような先天的(遺伝的)なピンチノーズ様の鼻は、一見すると手術後の失敗のようにも見えますが、本人に整形手術の経験がない場合は単なる個人の鼻の特徴です。
ただし、ピンチノーズという言葉自体は本来「手術の失敗例」を指すニュアンスがあります。
従って、生まれつきの場合には厳密にはピンチノーズとは言わず「鼻先が細い鼻」といった表現の方が正しいでしょう。
整形でピンチノーズにならないためにはどうしたらいい?
前述の通り、ピンチノーズはおもに鼻の整形手術(特に鼻尖形成術)の失敗例として知られています。
美容整形によって「高く細い鼻先」を目指した結果、逆に細くなりすぎたり不自然な尖り方になってしまった状態がピンチノーズです。
このように不自然に細い鼻先は一目でわかるため、ピンチノーズになると整形が周囲にバレてしまう原因にもなります。
元の鼻のバランスに合っていない仕上がりや、明らかに人工的な鼻先の細さは、不自然さから周囲の違和感を招きやすいでしょう。
ではどうすればピンチノーズを防げるのでしょうか。まず大前提として、信頼できる技術力の高い医師に手術を依頼することが最大の予防策です。
鼻整形は繊細なバランス感覚と高度な縫合技術が要求される手術なので、症例数が豊富で経験を積んだ美容外科医を選びましょう。
重要なのは鼻全体のバランスであり、鼻先だけを極端に細く尖らせようとするとピンチノーズに直結します。
「できるだけ鼻先を細くしてください」など過度な要求はせず、顔のバランスを見ながら現実的な仕上がりを目指すとピンチノーズのリスクを回避できます。
また、術後のアフターケアを徹底することも整形後のピンチノーズ予防には欠かせません。
前述のように、ギプス固定の扱い方やダウンタイム中の過ごし方一つで結果が変わる場合があります。
術後は医師の指示を守り、鼻に負荷をかけない生活を心がけましょう。
横向きやうつ伏せで寝るのを避け、鼻を強くかむ・触るといった行為も控えます。定期検診にもきちんと通い、経過を診てもらうことでトラブルの早期発見・対処が可能です。
鼻尖形成でピンチノーズになってしまった場合の対処法
鼻尖形成(びせんけいせい)とは、丸い鼻先(いわゆる団子鼻)を細く整えてシャープな印象にする美容整形手術のこと。
日本人を含む東洋人は鼻尖部が丸く低めな傾向がありますが、鼻尖形成術を行うことで顔全体のバランスを整え、洗練された印象の鼻先を目指します。
しかし、この鼻尖形成術で起こりうる代表的な失敗例が「ピンチノーズ」です。
特に鼻尖形成で皮膚が厚い方の鼻を無理に細くするため、皮膚の柔軟性に対して限界以上に内部を細く構築すると、皮膚が圧迫に耐えられず瘢痕拘縮を起こしてピンチノーズになることがあります。
鼻尖形成は「細ければ細いほど良い」というものではなく、その人の皮膚や骨格に見合った範囲で細くするべきだと言えるでしょう。
万が一鼻尖形成術などの後にピンチノーズになってしまった場合でも、適切な修正手術によって元の状態に近づけたり、理想の形に整え直すことが可能です。
ピンチノーズの程度や原因によって対処法はいくつかありますが、代表的な修正方法は次のとおりです。
ギプス圧迫の調整(早期対応)
手術直後~ごく早期に鼻先の細まりが見られる場合、まずはギプスやテープの固定具合を調整することで悪化を防げる場合があります。
具体的には、医師がギプスの当て方や締め付けを緩めるなどして圧力を適正化することにより、時間経過とともに腫れが引けば鼻先の形が回復してくる可能性もゼロではありません。ただし自己判断で外したり締め直したりするのは危険です。必ず担当医に相談し、適切な処置を行ってもらいましょう。
プロテーゼの挿入
場合によっては、シリコンプロテーゼ(人工軟骨)を鼻先や鼻筋に挿入して形を整える方法も検討されます。
プロテーゼは形状がしっかりしており吸収されないため、半永久的に高さや形を維持できるのが利点です。
ピンチノーズで鼻先が低く潰れてしまっている場合、プロテーゼを入れることで不足した高さを出しつつ鼻先の輪郭を整えられるかもしれません。
また、すでに別のプロテーゼが入っていてピンチノーズになった場合は、一度抜去してから改めて適合するプロテーゼを入れ直す処置が必要になる可能性があるので、医師と素材やサイズを慎重に選ぶべきでしょう。
ヒアルロン酸・脂肪の注入
軽度のピンチノーズであれば、細くなりすぎてしまった部分にヒアルロン酸フィラーや自分の脂肪を注入することでボリュームを出し、整える方法も選択肢のひとつです。
特に、プロテーゼを入れたものの周囲の組織が痩せて不自然に浮き出ているような場合には、足りない部分に脂肪を注入することで鼻全体に自然な丸みを持たせることで目立たなくなるかもしれません。
ヒアルロン酸注入はダウンタイムも短く即効性がありますが、効果は数ヶ月~1年程度で徐々に吸収されます。
一方、脂肪注入は生着すれば長期持続が期待できますが、一度で理想の量が定着しないこともあり複数回の施術が必要になる場合もあります。
このように一長一短がありますが、手術より体への負担が軽いため、まず注入で様子をみてそれでも難しければ本格的な再手術を検討するといった段階的な治療も可能です。
実際の現場ではこれらの施術を組み合わせて行うことも少なくありません。例えば、軟骨移植と同時に周囲に脂肪注入を併用して形を調整する、プロテーゼを入れ替えつつ鼻翼基部に脂肪注入してより自然なラインにする、など症例に応じた工夫がなされます。
ピンチノーズは韓国語でなんと言う?
近年、韓国で鼻整形を受ける日本人も増えていますが、韓国でもピンチノーズは注意すべき失敗例として認識されています。
韓国語では「빨래집게코(パルレジッケコ)」という表現が使われることがあり、直訳すると「洗濯バサミ鼻」、つまり日本語のピンチノーズと同じく「洗濯バサミで摘まんだような鼻」という意味です。
または「찝힌 코(チッピン コ)」といった表現も使われており、こちらも「つままれた鼻」という意味合いで、整形後に鼻先がすぼまってしまった状態を指します。
韓国の美容外科クリニックの症例紹介などでも「ピンチノーズ矯正(찝힌 코 교정)」という言葉が登場することがあり、日本人と同様に問題視されていることがわかります。
ピンチノーズの原因・対処法まとめ
ピンチノーズは鼻先が不自然に細くすぼまってしまう状態で、おもに鼻尖形成術など鼻整形の失敗によって起こりやすいトラブルです。
原因としては軟部組織の除去しすぎ、軟骨の縛りすぎ、ギプス圧迫、ダウンタイム中の不注意、手術の繰り返しなどが考えられます。
多くは医師の技術や術後管理で防げるものであり、信頼できる医師のもと適切な施術を受ければピンチノーズのリスクは回避できるでしょう。
万が一ピンチノーズになっても、修正手術(軟骨移植や脂肪注入など)によって改善できる見込みがあります。
生まれつき鼻先が細い場合でも治療で丸みを持たせることは可能ですし、決して取り返しのつかない症状ではありません。
大切なのは正しい知識を持ち、信頼できるクリニックと医師に相談することです。
AiZクリニックでは、鼻整形のプロフェッショナルとしてリスクを最小限に抑えながら理想の形に近づく施術を行なっています。
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