ヒアルロン酸注入でマリオネットラインを改善!効果や持続期間、失敗例と他施術との比較を徹底解説

マリオネットラインとは
マリオネットラインとは、口角の両脇から顎に向かって刻まれる2本の線(しわ)のこと。
加齢や表情筋の衰えによって現れやすく、口元が下がって不機嫌そう・老けた印象を与えてしまいます。
近年、このマリオネットラインの改善策として人気なのが、ヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸で気になる溝を内側から持ち上げれば、メスを使わず手軽に若々しい口元を取り戻せるでしょう。
本記事では、ヒアルロン酸注入によるマリオネットライン改善の効果や必要な注入量(何cc)、持続期間などを詳しく解説します。
ヒアルロン酸注入によるマリオネットライン改善効果
マリオネットラインにヒアルロン酸を入れると、加齢でくぼんだ口元のボリュームが補われ、刻まれた線が下から持ち上げられて浅くなります。
ヒアルロン酸はもともと人間の体内(皮膚)に存在する成分であるため、アレルギー反応が起こりにくく安全性が高いのもメリットです。
かつてシワ治療に使われていたコラーゲン注射に比べても、安全で扱いやすい治療と言われています。
ヒアルロン酸注入は即効性が高く、施術直後からマリオネットラインの変化が実感できる点も大きな魅力です。
注入後すぐに深い溝がふっくらし、鏡を見ると口元の印象が若々しく改善しているのがわかるでしょう。
ダウンタイム(回復期間)もほとんどなく、施術当日からメイクや日常生活が可能なため、「忙しくて休みが取れない」「できるだけ早く効果が欲しい」という方にもおすすめです。
マリオネットラインに注入するヒアルロン酸は何cc必要?
マリオネットラインへのヒアルロン酸注入では、一体どれくらいの量(何cc)が必要なのでしょうか。
結論から言えば、必要な注入量は個人の症状によって異なりますが、片側あたり約0.5~1.0cc程度を目安にするケースが多く、左右両側あわせると合計で1~2cc程度という計算になります。
ただしマリオネットラインの深さや長さには個人差が大きいため、軽度の方では両側あわせて1cc前後、くっきりと深い方では2cc以上必要になることも。
経験豊富な医師であれば、シワの深さや皮膚の厚み、仕上がりの希望に応じて適切な量を見極めて注入してくれるでしょう。
ヒアルロン酸製剤は1本あたり1ccでシリンジ充填されているものが一般的です。
必要量が1cc未満の場合は使い切らずに廃棄するか、他部位に回すこともありますが、クリニックによって料金体系が異なります。
また「○○cc追加ごとに料金加算」といった設定の場合もあるため、カウンセリング時に自分のケースで何cc使用する見込みか確認しておくと安心です。
マリオネットラインを改善するヒアルロン酸はどこに入れる?
マリオネットラインのヒアルロン酸注入は、おもに口角の下の溝(しわ)に沿って数か所に分けて注入していきます。
具体的には、口角のすぐ下(マリオネットライン上部)から、マリオネットライン中部・下部(顎に近い部分)にかけて、左右それぞれ数点ずつヒアルロン酸を入れていくイメージです。
ヒアルロン酸を線状のシワにまんべんなく行き渡らせることで、溝全体を底上げするように改善します。
注入方法としては、細い針で皮下の適切な深さに何度か分けて注入する方法が一般的です。
例えば片側で3~4か所ほど針を刺し、少しずつヒアルロン酸を流し込むことで、溝全体をなだらかに持ち上げます。
針を刺す際にはチクッとした痛みがありますが、注入自体は5分程度で片側が終わる短時間の施術です。
痛みが心配な場合は、クリーム麻酔や冷却などの対応をしてくれるクリニックも多いので、事前に相談すると良いでしょう。
最近では、マイクロカニューレと呼ばれる先端の丸い細長い針(鈍針)を使った注入法も普及しています。
マイクロカニューレは針先が尖っておらず、側面に穴が空いた管状の器具です。皮膚に小さな穴を一つ開け、そこからカニューレを差し込んで広範囲にヒアルロン酸を届けることで、1か所の穴から複数ポイントへ注入できます。
先端が丸いため血管や神経を傷つけにくく、内出血や腫れのリスクを軽減できるのが利点です。
クリニックによって針かカニューレか使い分けていますが、いずれの場合も施術者の技術によって仕上がりは大きく左右されます。
「注入箇所や層が的確であれば、ヒアルロン酸が皮下で均一になじみ自然な仕上がりになる」ため、信頼できる医師のもとで受けることが重要です。
マリオネットラインにヒアルロン酸を入れれば口角があがる?
「口角にヒアルロン酸を入れれば口角が上がるの?」と期待する方も多いですが、厳密にはマリオネットラインへのヒアルロン酸注入は、口角そのものを吊り上げる治療ではありません。
実際、「口角へのヒアルロン酸=口角を上げる手術」と誤解されることがありますが、この場合の「口角」とは唇の両脇から顎に向かう線(マリオネットライン)のことを指しており、口角を直接上向きにする効果はないのです。
ヒアルロン酸注入はあくまで口角下の影・シワをふっくらさせる治療であり、口角そのものの位置を変えることはできません。
とはいえ、マリオネットラインが解消されることで結果的に口角が下がって見える原因が減り、表情が明るく見える効果は期待できます。
ヒアルロン酸で口元のボリュームがアップすれば、横から見たときの口角のへの字カーブが和らぎ、わずかに口角が持ち上がったように見える場合もあるでしょう。
ただし、それ以上に口角自体の下がり(いわゆる口角下制筋の働きによるもの)が強い場合は、別のアプローチを検討する必要があります。
口角をきゅっと上げたいならボトックス
例えば、口角の下がりが筋肉の緊張によるものであればボトックス注射が有効です。ボトックスは口角を下げる筋肉(口角下制筋)に打つことでその働きを緩め、への字口を改善させる治療です。
ヒアルロン酸が「溝」を埋める治療なのに対し、ボトックスは「口角の下がり」を和らげる治療と役割が異なります。
必要に応じてヒアルロン酸とボトックスを併用することで、口角周りの見た目年齢を総合的に若返らせることも可能です。
マリオネットラインのヒアルロン酸注入失敗例
ヒアルロン酸注入は手軽な施術ですが、まれに「思った仕上がりと違う」「失敗したかも」と感じるケースが報告されることもあります。
マリオネットラインへのヒアルロン酸注入で起こり得る失敗例として代表的なものは、以下のとおりです。
マリオネットラインヒアルロン酸注入失敗例:不自然に膨らんでしまう
口元が不自然にパンパンに膨れたように見えるケースです。
これはシワの溝を埋めようと一度に過剰な量を注入しすぎた場合や、その部位に適さない硬い製剤を使用した場合に起こりやすくなります。
笑ったときに口元だけ不自然に盛り上がって見えたり、顔全体のバランスが崩れて見えたりすると「失敗かも」と感じられるでしょう。
溝を消すつもりが、かえって不自然なボリュームが出てしまう失敗例です。
マリオネットラインヒアルロン酸注入失敗例:しこり・凹凸ができる
注入したヒアルロン酸が皮下でうまく馴染まず、一部にしこり状の硬さや表面の凸凹として触れるケースです。
注入する層が浅すぎたり深すぎたり、あるいはヒアルロン酸の分布が不均一だった場合に起こりやすくなります。
また、使用したヒアルロン酸の種類が部位に適していない(硬すぎる)場合や質の低い製剤を使った場合もしこりの原因になります。
口元の皮膚は薄くよく動く部位なので、柔らかく粒子の細かいタイプのヒアルロン酸が推奨されます。
鼻や顎用の硬い製剤を誤って用いると、吸収されにくく固まりやすいため注意が必要です。
マリオネットラインヒアルロン酸注入失敗例:左右非対称になる
マリオネットラインは左右差が出やすい部位ですが、ヒアルロン酸を注入することでその差がかえって強調されてしまうケースもあります。
例えば片側だけ溝が深い場合、深い側に多めに注入した結果、左右で微妙な膨らみ方の違いが残って不自然に見えることがあります。
万一左右差が生じてしまった場合は、足りない側にヒアルロン酸を追加注入してバランスを整えることで対処可能です。
このような失敗リスクを最小限に抑えるコツは、信頼できる熟練した医師の施術を受けることに尽きます。
適切な製剤選びと的確な注入技術、そして「入れすぎない」センスがあれば、マリオネットラインのヒアルロン酸注入は非常に自然な仕上がりが得られます。
万が一仕上がりに不満がある場合でも、ヒアルロン酸は溶解注射(ヒアルロニダーゼ)で溶かすことが可能です。
ヒアルロン酸注入はやり直しがきく点もメリットですので、不安な場合は担当医に相談してみましょう。
マリオネットライン改善にはボトックスとヒアルロン酸どっちが有効?
マリオネットラインの改善法としては、ヒアルロン酸注入のほかにボトックス注射や糸リフトなども選択肢に挙がります。
では実際のところ「ヒアルロン酸とボトックス、どっちが良いの?」と迷われるかもしれません。
結論として、ヒアルロン酸とボトックスは作用メカニズムが異なるため、マリオネットラインの原因に応じて使い分ける必要があります。
前述したように、ヒアルロン酸は皮下にボリュームを足してシワの溝を内側から持ち上げる治療です。
一方、ボトックス(ボツリヌストキシン)は筋肉の働きを緩めることで口角の下がりを改善する治療になります。
つまり、マリオネットラインが主にたるみによるシワ・溝である場合はヒアルロン酸が適していますが、口角がへの字に下がっている原因が筋肉の強い働き(口角下制筋の緊張)である場合はボトックスが適している、ということです。
多くの場合、マリオネットラインは皮膚や脂肪のたるみで生じる溝なのでヒアルロン酸注入が第一選択となります。
ただし、口角の下がりが強い方ではボトックスも併用するなど、専門の医師が診察してその人に最適な治療法 or 組み合わせを提案します。
自己判断が難しい場合は、カウンセリングで遠慮なく相談すると良いでしょう。
また、糸リフト(スレッドリフト)もマリオネットラインの改善に有効な治療の一つです。特に口角周りや中顔面のたるみが大きい場合、ヒアルロン酸で溝を埋めるだけでは限界があり、そのようなケースでは、医療用の糸で皮膚そのものを引き上げる糸リフトが適しています。
糸リフトは即時的にたるみをリフトアップできる反面、施術後に数日程度の腫れや内出血が出る可能性があります。
ダウンタイムなしで行いたい場合はヒアルロン酸、多少ダウンタイムが出ても根本的なたるみを引き上げたい場合は糸リフト、といった選択になるでしょう。
このように、ヒアルロン酸・ボトックス・糸リフトはいずれもマリオネットライン改善に有効ですが、そのアプローチはそれぞれ異なります。
必要に応じてそれらを併用することで、相乗効果を得られる場合もあります。
例えば、ヒアルロン酸で溝を埋めつつボトックスで口角を下げる筋肉を緩め、さらに糸リフトで頬のたるみ自体を引き上げれば、総合的なたるみ治療となります。
一方で、軽度のマリオネットラインであればヒアルロン酸単独でも十分な効果が得られるでしょう。
マリオネットラインのヒアルロン酸注入持続期間
ヒアルロン酸注入による効果がどれくらい続くのか、持続期間も気になるポイントです。
マリオネットラインに限らず、ヒアルロン酸の効果は永続するものではなく、時間の経過とともに体内で徐々に分解・吸収されていきます。
持続期間には使用するヒアルロン酸製剤の種類や注入量、代謝の個人差などによって幅がありますが、一般的な目安は約6か月~1年前後と言われています。
近年では長持ちするヒアルロン酸も開発されており、製剤によっては1年以上~2年近く効果が続くものも。
例えばジュビダームビスタ®シリーズ(アラガン社)の製剤は独自のVYCROSS技術によって組織になじみやすく、持続期間が長いことが特徴です。
実際、ジュビダームのボリューマXCなどは18ヶ月程度効果が持続するとの報告もあります。
一方で、口元のようによく動く部位では持続期間が短めになる傾向があります。笑ったり話したりで絶えず動く部分はヒアルロン酸の分解も早まるためです。
いずれにせよ、ヒアルロン酸注入の効果は永久ではないため、継続的なメンテナンスが必要という点は認識しておきましょう。
個人差はありますが、一般的には半年~1年に一度のペースで追加注入することで良い状態をキープしやすくなります。
長期的に見るとコストや時間もかかりますが、その分メスを使う大掛かりな手術を遅らせたり避けたりできる利点もあるのです。
効果の持続期間とメンテナンス間隔については、施術する製剤や部位によっても異なるため、施術前に担当医と相談しておきましょう。
マリオネットラインのヒアルロン酸注入ならAiZクリニック
マリオネットラインの改善治療をお考えなら、ぜひAiZクリニックにご相談ください。
AiZクリニックは東京都表参道にある美容外科・美容皮膚科クリニックで、院長の相澤勝喜医師は美容外科歴10年以上にわたり大手美容外科で院長や技術指導医を歴任してきた実力派です。
培われた高度な注入技術とセンスにより、どこから見ても自然で美しい仕上がりを目指すことをポリシーとしています。
「いかにも整形しました」という不自然さがなく、患者様一人ひとりの顔全体のバランスに調和した施術デザインを心がけています。
ヒアルロン酸注入は簡単なように見えて、実は注入する部位・層・量の見極めや製剤選択によって仕上がりが大きく変わる繊細な施術です。
AiZクリニックでは経験豊富な医師がカウンセリングでしっかりとお悩みを伺い、理想の口元に近づけるため丁寧にデザイン・施術いたします。
また、AiZクリニックでは使用するヒアルロン酸製剤にもこだわり、効果の持続が長く組織になじみやすい高品質な製剤を厳選しています。
厚生労働省承認のジュビダームビスタ®バイクロスシリーズ(ボリューマ・ボライト・ボリフト・ボルベラ・ボラックス)や、高い形成力・持続力で定評のあるクレヴィエルシリーズなどを取り扱っており、それぞれの特性を活かして最適な製剤を選択します。
さらに当院ではヒアルロン酸注入だけでなく、しわとりボトックス注射やアイズリフト(糸リフト)など口元のたるみ改善メニューも豊富に揃えています。
ヒアルロン酸でボリュームを補いつつ、必要に応じてボトックスや糸リフトを組み合わせることで、マリオネットラインを包括的にケアすることが可能です。
当院のカウンセリングでは、こうした複数の選択肢から患者様に最適な治療プランをご提案いたします。「ヒアルロン酸が良いのか他の施術が良いのか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。
AiZCLINICでは無料カウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。