鼻の穴の左右非対称はなぜ起きる？原因と治す方法を徹底解説 | AiZクリニックの鼻整形コラム｜東京・表参道のAiZクリニック 

鼻の穴の大きさや形が左右で違うと感じたことはありませんか？実は人間の顔や体は完全な左右対称ではないため、鼻の穴も多少左右差があるのが普通です。
しかし、写真写りや他人からの指摘で鼻の左右非対称に気づくと、「これは治せるのだろうか？」と不安になることもあります。
本記事では、鼻の穴が左右非対称になる原因（生まれつきと後天的要因の両面）や、自力で矯正できるのか（マッサージ等の効果）、そして根本的に治すための整形手術の方法まで解説します。

まず、鼻の穴の左右差が生じる原因について確認しましょう。
おもな原因は大きく分けて「生まれつき（先天的）」「後天的（加齢や外傷・手術など）」の二つです。

人それぞれ遺伝的に顔の骨格や筋肉のつき方に左右差があります。
鼻を形作る軟骨や鼻孔の周囲の組織も例外ではなく、生まれつき一方の鼻孔が少し大きい・小さいといった差が起こり得ます。
実際、左右の鼻が全く同じ大きさ・形の人は稀であり、多くの人は軽微な差を持っており、こうした先天的な鼻の穴の非対称は、本人が気にするほど大きな差でない限り医学的な異常ではありません。

鼻の穴を左右に仕切る壁である鼻中隔が曲がっていると、左右の鼻腔の大きさが異なってきます。鼻中隔が一方に偏っていると片方の通り道が狭くなるため、見た目にも「片方の鼻の穴だけ大きい」状態になります。
この鼻中隔のゆがみは生まれつきの場合もありますが、成長過程やケガで軟骨がずれて生じる場合もあります。
実は程度の差こそあれ、成人の約80%は何らかの鼻中隔湾曲を持つとも言われています。
軽度であれば問題ありませんが、重度だと左右差による見た目だけでなく呼吸のしづらさや鼻づまり等の症状を伴うことがあります。

鼻への強い衝撃を受けると、鼻骨の骨折や軟骨の変形が起こり、治った後に鼻筋が曲がったり鼻孔の形が変わったりすることがあります。
例えば鼻を骨折した経験がある人は、その後鼻先が曲がって左右の鼻の穴の形が不揃いになるケースが少なくありません。
骨折の治療直後の処置によって将来のゆがみ具合は左右されますが、完全に元通りにするのは難しいこともあります。

加齢も鼻の穴の左右差に影響します。年齢とともに皮膚や軟部組織が緩み、筋力も低下するため、顔の各パーツが下垂したり左右差が強調されたりします。顔の左右非対称は加齢とともにわずかずつ増大することが研究でも報告されており、特に鼻を含む顔の下半分でその傾向が顕著で、長年の重力や生活習慣（例えば片側を下にして寝る癖など）によって片側の鼻翼や鼻先が下がり、左右差が大きくなる場合があります。
若い頃は気にならなかった鼻の穴の左右差が、中高年になって明確になってくることもあるでしょう。

一度鼻の整形手術を受けた方で、術後の経過によって左右差が生じるケースもあります。例えば、隆鼻術や小鼻縮小術などの手術後に左右の腫れ具合が異なると、一時的に鼻の穴が非対称に見えることがあります。
通常、腫れが引けば改善しますが、稀に瘢痕（きずあと）の組織が片側に多く残り、鼻孔の形に影響してしまうことがあります。また他院で受けた手術の仕上がりに左右差があり、修正手術を検討するケースも見られます。

以上のように、鼻の穴が左右非対称になるのにはさまざまな原因があります。生まれつきの骨格的な要因から外傷・加齢・過去の整形まで、原因を正しく突き止めることで対処法も見えてきます。

左右非対称な鼻の穴を自力で治す方法としては、指で鼻をつまんで形を矯正したり、小鼻を広げたりすぼめたりする動作を繰り返すマッサージなどが存在しているようです。
そのほかにも、ネット上では蒸しタオルを当てて鼻を揉む、鼻筋に沿ってテーピングする、鼻先に輪ゴムを巻くなどの対処法が紹介されていますが、結論から言えば、これらセルフケアで鼻の構造的な左右非対称を根本から治すことは極めて難しいのが現実です。
たしかにマッサージで一時的にむくみが取れれば鼻周りがすっきりして左右差が緩和することはあり得ます。
実際、「長年毎日鼻マッサージを続けたら団子鼻が少しスッキリした気がする」という “体感” を語る人もいます。
しかしこれはむくみが取れているだけの可能性が高く、鼻マッサージには限界があり、骨格や軟骨そのものの形を変えることはできません。
鼻の形を決めているのは主に骨と軟骨およびその周囲の軟部組織ですが、骨や軟骨は外から揉んだり押したりしても変形しないからです。
実際、医学的な観点から鼻の矯正エクササイズを検証した研究はなく、「鼻の穴の左右差を〇〇体操で治した」「鼻の穴の左右差をマッサージで治した」という科学的根拠は見当たりません。
つまり鼻の左右差を解消すると言われる体操やマッサージは、根本的な解決につながらず、 市販の鼻用矯正グッズや整体施術で無理に軟骨を圧迫すると、かえって軟骨にダメージを与え鼻を変形させてしまうリスクもあるのです。
自己流の矯正は効果がないだけでなく、場合によっては逆効果になる恐れもあることを覚えておきましょう。

先述したとおり、「鼻の左右非対称を治すマッサージ」に絞ってその効果を考えてみます。前述の通り、マッサージで期待できるのはむくみ（余分な水分）の軽減程度で、左右差を根本的に治す効果は期待できません。
鼻マッサージでは鼻先の骨格を変えたり脂肪を減らしたりすることは困難ですが、整形手術であれば鼻の左右非対称を治せる可能性があります。
整形手術と一口に言っても、鼻の場合は症状や原因に応じてさまざまなアプローチがあります。ここでは代表的な鼻整形の施術法と、それぞれがどのようなケースに有効かを紹介します。

鼻翼縮小術（小鼻縮小）

小鼻（鼻翼）の左右差が目立つ場合や、一方の鼻孔が大きく広がっている場合に行う手術です。
左右差がある場合は片側の小鼻だけを縮小することも可能です。鼻翼の外側または内側を一部切除して小さく縫い縮め、鼻孔の大きさ・形を整えます。
外側法と内側法がありますが、いずれも鼻孔の幅を狭め左右バランスを整える効果があります。
例えば「左の鼻の穴だけ横に広がっている」ようなケースでは、その側の小鼻縮小を行うことで左右対称に近づけます。
術後の腫れが引くまで多少時間がかかりますが、一度の手術で半永久的な効果が得られます。

鼻フル整形

鼻全体の形状に起因する左右非対称には、鼻全体の形成術（いわゆる鼻の整形手術）が選択されます。一方に曲がっている鼻筋をまっすぐに直したり、左右に傾いている鼻先を中央に修正したりする総合的な施術です。
具体的には、骨の曲がりを修正する骨切りや、軟骨の位置・形状を調整する操作などを組み合わせます。外見上のゆがみだけでなく中の鼻中隔のゆがみも同時に矯正することが多く、機能面（呼吸のしやすさ）も改善できるのが利点です。
いわゆる「曲がった鼻（斜鼻）」の治療にあたるもので、高度な技術を要しますが確実な左右非対称の解消効果が見込めます。

鼻尖形成術・鼻孔縁形成

鼻先や鼻孔の縁（ふち）の高さが左右で異なる場合には、鼻先の軟骨や鼻孔の輪郭を調整する手術が適しています。
例えば片方の鼻孔だけ上に吊り上がって見える（鼻孔縁挙上）ケースでは、鼻孔縁下降術によって下げたり、逆に片方だけ下がり気味なら軟骨移植で持ち上げたりします。
また、過去の手術やケガで片側の鼻先が歪んでしまった場合には鼻尖形成で軟骨の形を整え、バランスを取ります。
原因が鼻先の構造にある左右差には、このようにピンポイントで先端部分の整形を行うことで対処可能です。

鼻中隔矯正術（わし鼻・曲がり鼻の矯正）

鼻中隔の湾曲が酷く、左右の鼻孔の大きさが大きく違っている場合には、鼻中隔矯正手術が有効です。
鼻の中からアプローチして曲がった鼻中隔軟骨を切除・矯正し、左右の鼻腔の通りを対称に近づけます。
この手術単体では外見上の鼻筋までは完全に真っ直ぐにならないこともありますが、機能面（呼吸）の改善も見込める点がメリットです。
上記のように、鼻の左右非対称を改善する整形手段はいくつかあります。

どの施術が最適かは、左右差の原因や程度によって異なるため、やはり鼻整形に精通した医師による診察・カウンセリングが必要です。
経験豊富な医師であれば、レントゲンや触診で骨・軟骨の状態を確認し、鼻の穴の左右非対称を解消する最適な治療プランを提案してくれるでしょう。
手術で確実に左右差を治すメリットは、やはり半永久的な効果が得られる点にあります。
前述の通りマッサージ等では骨格を変えられませんが、手術なら直接骨や軟骨にアプローチして左右対称に形作ることが可能です。
もし鼻の左右差にお悩みで、整形手術による根本改善を前向きに検討しているなら、まずはAiZクリニックのカウンセリングにお越しください。
当院の院長を務める相澤勝喜医師は、高い技術力が求められる鼻整形を専門にしており、大手美容外科で院長・指導医を歴任した経歴を持つベテランドクターです。
また、他院で行われた鼻整形の修正症例も多数手掛けており、難易度の高い手術にも対応できる豊富な知識と経験を備えています。
左右非対称な鼻の穴に悩んでいる方は、一人で思い悩まず私たちAiZクリニックにご相談ください。