鼻整形で使用する麻酔の種類を徹底解説!局所麻酔や静脈麻酔だけで手術は受けられる?

鼻整形に必要不可欠な「麻酔」
メスを入れる鼻整形を受ける際には、麻酔が必要不可欠です。
しかし、一口に麻酔といってもさまざまな種類があるため、どれを使用するのか気になるという方が多いのではないでしょうか。
今回は、鼻整形で使用される麻酔の種類と痛み、そして使い分けについて解説していきます。
鼻整形は局所麻酔のみで受けられる?
まず「鼻の整形手術は局所麻酔だけでできるの?」という疑問について解説していきます。
結論から言えば、一部の鼻整形は局所麻酔のみでも施術可能です。
局所麻酔のみで行うと意識があるため身体への負担が少なく、麻酔からの覚醒も早いほか、全身麻酔のように食事・飲み物の制限が不要で、患者さまは手術後すぐに帰宅できる点がメリットです。
しかし、鼻へ局所麻酔を打つ際に痛みを感じやすく、意識がある状態なので施術中の音が聞こえて不安や恐怖を覚えやすいなどのリスクがあります。
局所麻酔が効いてくると痛み自体はしっかり抑えられますが、意識ははっきりしているため、「メスで切る音や骨・軟骨がゴリゴリする音が聞こえて怖かった」という方もいます。
施術中に痛みや不安感で動いてしまうと患者さまにとってストレスになるだけでなく、大変危険なため、AiZクリニックでは基本的に局所麻酔だけでの施術は推奨していません。
基本は静脈麻酔を使用し、肋軟骨の手術、鼻骨の手術には全身麻酔を使用するケースがほとんどです。
鼻整形の麻酔は痛い?
基本的に、麻酔が効いている手術中に痛みを感じることは基本的にありません。
しかし、局所麻酔薬を注射で入れる際には一瞬チクっとした痛みを伴うのが事実です。
鼻の手術では、手術部位(鼻や軟骨を採取する耳など)に局所麻酔薬を注射します。
この注射時に鋭い痛みが走りますが、細い針を使用したり注入スピードを工夫したりすることで痛みを緩和することも可能です。
特に鼻先や鼻内部への麻酔は敏感な箇所のため、痛みが強い傾向がありますが、局所麻酔の痛みはごく短時間(1~2分程度)で終わります。
鼻整形で使われる麻酔の種類
鼻整形の手術で使用される麻酔には、大きく分けて以下の種類があります。
それぞれ特徴が異なり、手術の内容や患者さまの状態に応じて使い分けられます。
局所麻酔(浸潤麻酔)
手術部位周辺に麻酔薬を直接注射し、その部分の痛みを感じなくする方法です。
意識ははっきりしており、手術中に医師と会話することも可能ですが、麻酔が効いている範囲以外は痛みを感じる恐れがあるため、必要に応じ追加注射します。
鼻整形の場合、鼻や耳への局所麻酔注射を行います。
メリット:意識が保たれるので身体への負担が少なく、安全性が高い
デメリット:麻酔注射時に痛みがあり、手術中も音や圧迫感などの感覚は残る
静脈麻酔(睡眠麻酔)
鎮静効果のある薬剤(プロポフォール等)を点滴で投与し、うとうと眠っているような半分無意識の状態にして手術を行う麻酔です。
患者さまはリラックス状態になり、不安や恐怖心が和らぎます。静脈麻酔自体には強い鎮痛(痛みを完全に取る)作用はないため、局所麻酔と併用して痛みを抑えます。
メリット:意識がぼんやりすることで手術への恐怖を感じず、嫌な記憶が残りにくい。覚醒が早く日帰り手術にも向いている。
デメリット:麻酔の深さの調整が難しく、人によって効きやすさに差がある。
痛み刺激が非常に強い場合、浅い静脈麻酔では感じてしまう可能性もあり、麻酔を深くしすぎると呼吸が抑制されるリスクがあるため、大きな手術には不向きです。
全身麻酔
静脈麻酔薬や吸入麻酔薬を使って完全に意識を消失させる麻酔です。
患者さまは手術中ずっと眠っており、痛み刺激や手術によるストレスを一切脳が認識しない状態になります。
その代わり、自力で呼吸ができなくなるほど深い麻酔になるため、気管挿管(のどに管を入れる)を行い人工呼吸で呼吸を管理します。
心拍や血圧、呼吸の状態を麻酔科医が監視・調整し、安全に進めます。
メリット:意識・痛覚が完全に遮断されるため、どんなに大きな手術でも痛みや記憶が残らない。患者さまが動いてしまう心配もなく、安全かつ確実に手術を行える。
デメリット:全身管理が必要で準備に時間がかかる。麻酔からの覚醒に静脈麻酔より時間がかかる場合がある。まれに麻酔による吐き気やのどの違和感(挿管による)が生じる。
以上が鼻整形で用いられるおもな麻酔です。
一般的な傾向として、鼻先形成やプロテーゼ挿入など切開を伴う鼻整形では「局所麻酔+静脈麻酔」で行うことが多く、鼻骨や肋軟骨に関わる大掛かりな手術では全身麻酔が検討されることになります。
鼻整形は静脈麻酔か全身麻酔どちらがおすすめ?
「鼻整形は静脈麻酔で十分ですか?全身麻酔じゃなくて平気?」といった質問も多く見られます。結論から述べると、肋軟骨や鼻骨の手術以外の鼻整形手術であれば、静脈麻酔+局所麻酔の組み合わせで受けられるでしょう。
静脈麻酔中はうとうと眠った状態なので、患者さまは麻酔の痛みや手術中の恐怖を感じることなく、気づいたら手術が終わっているという流れになります。
静脈麻酔は呼吸や心臓への影響も少なく身体への負担が軽い麻酔方法なので、美容外科手術では広く用いられている安全性の高い選択肢です。
ただし、静脈麻酔が適しているのは「比較的侵襲が小さい手術の場合」です。
鼻整形でも、骨を大きく動かす手術や、肋軟骨を採取して鼻に移植するような大きな施術では、静脈麻酔ではなく全身麻酔が推奨されます。
その理由は、静脈麻酔では患者さま自身が呼吸を維持する必要があるため、大量の出血が起こった場合に気道に血が入り込むリスクや、痛みに対する反射で体が動いてしまうリスクがあるからです。
一方、全身麻酔であれば麻酔科医が呼吸を管理し、筋弛緩剤の使用で患者さまの体動や咳反射も完全に抑えられるため、大きな手術でも安全性を高く保てます。
静脈麻酔は強い痛みを伴う手術には向かないため、安全第一で考えると複雑な鼻整形(鼻中隔延長や肋軟骨を用いるケース)では全身麻酔が選択されるのです。
AiZクリニックには麻酔科専門医が在籍しており、全身麻酔が必要な大きな手術にも対応可能です。
静脈麻酔・全身麻酔いずれの場合も、麻酔科医または執刀医が事前にしっかり問診・管理を行い、安全に配慮しています。
麻酔が切れたあとは痛い?鼻整形術後の痛みとダウンタイム
適切な麻酔下で行われる鼻整形手術中に痛みを感じることはほぼありません。
局所麻酔のみの場合でも麻酔が効いている間は痛みはなく、静脈麻酔や全身麻酔下であればなおさら手術中の痛覚は遮断されています。
ただし、手術直後から麻酔が切れた後にかけて、多少の痛みや違和感が出ることはあります。
術後の痛みは、手術の内容や個人差によって異なります。例えばプロテーゼ挿入や鼻尖形成のみの鼻整形手術であれば、麻酔が切れた後も数日~1週間程度、鼻や周囲に軽い鈍痛が続く程度です。
この程度の痛みは、クリニックで処方される鎮痛剤(痛み止め)を服用すれば日常生活に支障がないレベルまで緩和されるでしょう。
一方、鼻フル整形や骨を削ったり大きく動かしたりする手術では、腫れや内出血も伴うため痛み・違和感がもう少し長引く場合があります。
とはいえ多くの場合、術後数日~数週間で痛みは治まり、時間の経過とともに気にならなくなるものです。
痛み止めを適切に使用することで、「想像していたより術後の痛みは楽だった」と感じる患者さまがほとんどです。
また、術後は無理をせず安静に過ごすことで腫れや痛みの引きが早まります。
AiZクリニックでは術後のアフターケア方法についても詳しく説明し、必要に応じて追加の痛み止め処方や相談にも対応しています。
「痛みに弱いけど大丈夫かな……」と不安な方も、安心してください。適切な麻酔とアフターケアで、鼻整形は痛みによるストレスを最小限に抑えて受けることが可能です。
麻酔を正しく使用して安全な鼻整形を
鼻整形の麻酔について、種類ごとの特徴や痛みへの対処法を解説しました。
局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔にはそれぞれメリットデメリットがあり、手術内容と患者さまの状態によって最適な方法が選ばれます。
痛みについても適切な麻酔で手術中の痛みはしっかりコントロールでき、術後の痛みもケア次第で大きな支障なく過ごせるレベルに抑えられます。
不安の強い方は静脈麻酔で眠っている間に手術を受けることもできますし、大きな手術でも全身麻酔で安心して臨めます。
AiZクリニックには麻酔科の専門医が在籍し、静脈麻酔と全身麻酔を必要に応じて使い分けながら、痛みや恐怖を最小限に抑えた安全な鼻整形を提供しています。
無料カウンセリングでは麻酔方法についても丁寧に説明するので、鼻整形はAiZクリニックにお任せください。
AiZCLINICでは無料カウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。