加齢で鼻は大きくなる?原因・対策を徹底解説

加齢で鼻が大きくなった?は気のせいではない
加齢によるエイジングサインといえば多くの人はシミやシワ、たるみなどを思い浮かべるでしょう。
実は、年齢を重ねるにつれて鼻全体が大きくなったり小鼻(こばな)が広がったりするのもエイジングサインの一種。
鏡を見るたびに「昔より鼻が大きくなったかも…」と感じる方は少なくありません。これは気のせいではなく、実際に加齢によって鼻は徐々に変化していくのです。
本記事では、加齢で鼻が大きくなる原因や男女差、何歳頃から起こるのか、そして対策方法について詳しく解説します。
加齢で鼻が大きくなる原因
なぜ加齢とともに鼻が大きく見えてしまうのでしょうか?
おもな原因は骨・軟骨・皮膚の変化と重力や脂肪の影響です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
顔の骨格が痩せる(骨密度の低下)
年齢を重ねると骨密度が低下し、顔の骨格も次第に萎縮します。
特に鼻周辺の骨は空洞が広く、骨が痩せると支えが弱まって軟骨や皮膚が外側へ押し広げられ、小鼻や鼻の穴が横に広がるとされています。
女性は閉経前後にホルモン(エストロゲン)減少で骨量が急激に落ちるため、50代から顔の骨萎縮が進みやすい傾向があります。
軟骨の変化・成長
鼻の形を支える軟骨は加齢とともに弾力を失い、変形・下垂しやすくなります。
さらに軟骨細胞は年齢を重ねても増殖を続けるため、鼻先(鼻尖)や小鼻の軟骨が成長して鼻が大きくなることも。
軟骨の支持力低下により鼻筋のラインが崩れ、鼻先が下がって長く見えるのも、鼻が大きく見える原因になるでしょう。
皮膚のたるみ(ハリ・弾力の低下)
加齢とともに皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリが失われます。
また、表情筋や鼻周りの筋肉も衰えるため、皮膚が重力に負けて下垂し、鼻周辺の皮膚が垂れ下がる状態になります。
その結果、鼻先が下がって見えたり、小鼻周りにたるみが生じて鼻が以前よりボリュームアップしたように感じられます。
さらに、ほうれい線が深く刻まれると陰影のコントラストで鼻が大きく見えることもあります。
重力の影響
地球の重力は長年のうちに私たちの顔にも影響を与えます。
特に突出している鼻は重力の影響を受けやすく、鼻先や小鼻が下方に引っ張られて下がり、鼻の下部が大きくなったように見えるほか、鼻先の下垂を招き、正面から見た鼻の長さや丸みを強調させます。
脂肪の蓄積・むくみ
中年以降は代謝の低下などにより顔に脂肪がつきやすくなり、鼻先や小鼻に脂肪やむくみが増えることもあります。
特に全体的に太って顔が丸くなると相対的に鼻も大きく見えがちです。
ただし脂肪による変化は、体重を落としたりむくみを改善すれば多少緩和する可能性がありますが、骨格や軟骨そのものが変わるわけではないため、劇的な変化には至りません。
以上のように、骨格の萎縮・軟骨の変形・皮膚のたるみといった複合的な要因で加齢とともに鼻は全体的に肥大化しやすくなります。
個人差はありますが、これは男女問わず誰にでも起こりうる自然な現象です。
加齢で鼻が大きくなるのは何歳から?
では、加齢による鼻の変化は一般的に何歳頃から起こり始めるのでしょうか?
鼻の変化が少しずつ目立ち始めるのは、一般的に35歳前後からと言われています。
この頃から皮膚の弾力低下や支える組織の衰えが徐々に現れ始め、40代に入るとそうした変化がさらに顕著になります。
そして50代以降になると、多くの方が若い頃との明らかな違いを自覚するようになるとも報告されています。
もちろん個人差があり、骨格や肌質、生活習慣によって変化の程度やタイミングは異なります。
例えば、20代〜30代でも急激に体重が増減したり、過度な日焼け・喫煙などで肌の老化が進むと、鼻の形に影響が出る可能性もあります。
一方で日頃からスキンケアや骨粗鬆症予防に努めている人は、変化が緩やかになることも考えられます。
一般には「アラフォー世代」と呼ばれる30代後半〜40代頃から少しずつ鼻の形が変化し、50代〜60代で明らかな鼻の大きさ・形の変化に気付く人が多いようです。
鼻は顔の中心にあるためわずかな変化でも印象が変わりやすく、自分でも気づきやすい部位。
年齢を重ねても若々しい印象を保ちたい方にとって、鼻の変化は見逃せないポイントと言えるでしょう。
加齢で鼻が大きくなる原因【女性の場合】
加齢による鼻の変化は男性女性問わず起こる現象ですが、女性特有の要因や傾向もあります。
女性の場合、特に閉経前後(50代前後)に骨密度が急激に低下しやすい点が見逃せません。
エストロゲン(女性ホルモン)の減少により破骨細胞の働きが活発化し、骨の萎縮が進むため、顔の輪郭が変化し鼻の土台も痩せてしまいます。
その結果、小鼻の付け根部分の支えが弱まり、鼻筋の高さが失われたり鼻の穴が広がる原因になります。
また女性は加齢に伴い肌のコラーゲン量が大幅に減少します。60代の皮膚コラーゲン量は20代の約半分程度になるとも言われ、肌の弾力低下が鼻周りのたるみや鼻先の下垂につながります。
特にほうれい線や口元のたるみが生じると、その影で鼻がより大きく見えてしまうため、女性にとって鼻の変化は老け見えの一因となってしまうのです。
ハイライトやシェーディングを駆使して鼻筋を通し、小鼻を目立たなくするメイクテクニックや、美顔器や表情筋トレーニングでたるみ予防に努めている方も多いでしょう。
ただし上述のように、骨や軟骨・皮膚の構造変化が原因の鼻肥大は、セルフケアだけで根本解決するのは難しいのが実情です。
女性の場合は特に加齢による骨萎縮の影響が大きいため、「最近鼻が大きくなった気がする」と感じたら早めに対策(後述の生活習慣の見直しや美容医療の検討)を行うことが大切です。
加齢で鼻が大きくなる原因【男性の場合】
男性も加齢に伴い鼻が大きく変化する点は女性と同様です。
ただし男性特有の事情として、皮膚が厚く皮脂分泌が多い傾向があり、それが鼻の見た目に影響を与えることがあります。
男性はテカリや毛穴の開きが目立ちやすく、加齢で皮脂バランスが崩れると鼻が大きく見える一因になることがあります(鼻の毛穴が黒ずんだり開いて目立つと、鼻全体が強調される)。
さらに加齢による皮膚のたるみで鼻筋のラインが崩れると、男性の場合は横顔のシャープさが失われて鼻が丸く大きく見えがちです。
また、男性は女性に比べて日常的なスキンケア習慣が十分でなかったり、日焼け止めを塗る習慣が少ない人も多く、結果として紫外線ダメージや乾燥による肌老化が進行しやすい傾向があります。
これが鼻周りのコラーゲン減少・たるみを加速させ、早い段階で鼻の変化が進む一因とも言えるでしょう。
一方、男性は日々メイクをしない分、自分の顔の変化に気づきにくいケースもあります。
女性は鏡を見る機会が多く肌状態の変化をこまめに感じ取りますが、男性は50代以降になって「あれ、鼻が大きくなった?」と急に気づくことも珍しくありません。
このように発見が遅れがちなため、対策が後手に回ってしまうこともあります。
最近では美容医療に関心を持つ男性も増えており、鼻の形を整える施術を受けるケースも見られます。
実際、団子鼻の修正や鼻筋形成などは男性にも人気の施術です。男性の場合、「鼻が大きく見えると強面に見える」「老けた印象になる」といった悩みにつながりやすいため、加齢による鼻の変化が気になる方は遠慮せず専門クリニックに相談してみるのも一つの手でしょう。
加齢で鼻が大きくなるのにマッサージは効果ある?
ネットや美容雑誌などで「鼻を高くするマッサージ」「小鼻をつまんで細くする体操」などを目にしたことがあるかもしれません。
加齢で大きくなった鼻をマッサージで小さくできれば手軽で嬉しいのですが、結論から言えば、鼻の形そのものをマッサージで変えることは医学的に難しいでしょう。
鼻の大きさや形を決定する骨・軟骨・皮膚の厚みはマッサージや体操では変えられないため、どんなに揉んだり押したりしても構造的な改善にはつながらないのです。
むしろ力加減を誤って強いマッサージを続けると皮膚に負担をかけ、たるみを悪化させたり色素沈着を招く恐れもあるため注意してください。
ただし「全く無意味か」というとそうでもありません。適度に鼻周りをマッサージすることで 血行やリンパの流れを改善し、むくみを一時的に解消する効果は期待できます。
朝起きて鼻先がむくんでいるように感じる場合、軽く小鼻の横から鼻筋に向けて指で流すようにマッサージするとスッキリ引き締まって見えることがあります。
ポイントは、マッサージで「軟部組織のむくみ取り」や「筋肉の刺激」程度の 補助的な効果はあっても、鼻そのもののサイズを縮小する効果はないということです。
特に加齢で骨格自体が変化した鼻を根本的に元通り小さくするには、限界があります。
間違った情報に惑わされず、マッサージはリラクゼーションやむくみ解消程度にとどめ、根本改善を求める場合は次に述べる美容医療も検討しましょう。
加齢で大きくなった鼻を小さくする整形方法
加齢によって大きく見えるようになった鼻を根本的に改善したい場合、美容整形(美容外科治療)が有効です。
専門クリニックでは、鼻のどの部分がどのように変化しているかを分析し、適切な施術を組み合わせて理想の鼻に近づけます。代表的な施術をいくつか紹介します。
鼻尖縮小・鼻尖形成
鼻先(鼻尖)の形を整える手術です。
加齢で鼻先が丸く団子状になったり下に垂れ下がっている場合、余分な軟骨や脂肪組織を除去し、左右の鼻翼軟骨を中央に寄せて縫合することで細くシャープな鼻先に形成します。
必要に応じて耳介軟骨移植(耳の軟骨を鼻先に移植)や鼻中隔延長術(後述)を併用し、下がった鼻先を持ち上げる・前方に出すことで若い頃のようなすっきりした鼻先に改善できます。
鼻尖形成により丸みのある鼻先を根本から細くでき、効果は半永久的です。
小鼻縮小(鼻翼縮小)
小鼻(鼻翼)の横幅が広がっている場合に有効な手術。
鼻の穴の付け根部分の皮膚を一部切除し、小鼻の余分な部分を内側・下側へ縫い寄せて幅を狭める方法が一般的です。
加齢で小鼻が横に大きく広がったり鼻の穴が目立つ状態を改善できます。
傷跡は小鼻の付け根の溝に沿ってできるため、正面からはほとんど分かりません。
左右の鼻翼をバランスよく縮小でき、正面顔の印象を引き締める効果があります。
鼻中隔延長術
鼻中隔という鼻先を支える軟骨を延長して、下がった鼻先を前方または下方に出し、高さを出す手術です。
加齢で鼻先の投影が低くなり、横に広がって見える場合に有効で、鼻先に再び高さと尖りを持たせることができます。
ただし高度な技術を要するため、費用は高めになります。
隆鼻術(プロテーゼ挿入・ヒアルロン酸注入)
鼻筋を通したい、鼻全体を高くしたい場合に検討される施術です。シリコンプロテーゼを鼻骨上に挿入する方法や、メスを使わないプチ整形としてヒアルロン酸フィラーを注入する方法があります。
鼻筋に高さを出すことで、加齢で広がった小鼻が目立ちにくくなり、横に広がった印象を軽減できる場合があります。
プロテーゼ挿入は半永久的な効果がありますが、外科手術となります。
一方ヒアルロン酸注入は手軽でダウンタイムもほぼありませんが、効果は6ヶ月〜1年程度の一時的なものなので定期的な追加が必要です。
これらの施術は単独でも効果がありますが、患者さん一人ひとりの鼻の状態に合わせて複数の施術を組み合わせることもめずらしくありません。
例えば小鼻縮小と鼻尖形成を同時に行ったり、プロテーゼ挿入と鼻尖形成を組み合わせて全体的にシャープな鼻にする「鼻フルコース」のようなプランもあります。
美容外科の専門医と相談し、加齢による鼻のお悩みに最適な施術プランを選ぶと良いでしょう。
加齢で鼻が大きくなる悩みへの対策
加齢による鼻の変化は完全に避けることは難しいものの、日々の工夫で進行を遅らせたり目立たなくする対策が可能です。
以下にいくつか有効な対策をまとめます。
生活習慣の見直し
加齢による鼻の変化を避けるためには、骨と肌の健康を保つ生活が大切です。
カルシウムやビタミンDを十分に摂取して骨密度低下を防ぎましょう。
乳製品や小魚、大豆製品などを積極的に食べ、適度な日光浴や散歩でビタミンDを生成するのがおすすめです。
逆に過度の喫煙やアルコール、塩分・カフェインの摂りすぎは骨や肌の老化を促進するので控えましょう。
よく噛んで食べる習慣も上顎骨への刺激となり、骨萎縮の防止につながります。
スキンケアとUV対策
鼻周りの皮膚のたるみや毛穴開きを抑えるために、適切なスキンケアを心がけましょう。
洗顔時に小鼻周りをゴシゴシ擦らず優しく汚れを落とし、保湿ケアで肌のハリを保ちます。コラーゲン産生を促すレチノール配合の美容液や、ハリを与えるペプチド・ビタミンC誘導体配合の化粧品も取り入れると良いでしょう。
また、紫外線はコラーゲン繊維を破壊し肌老化を進める大敵です。季節を問わず日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘でUV対策を行ってください。
加齢によって大きくなった鼻の整形はAiZクリニックにおまかせください
上記の対策を行っても「見た目の変化が気になる」「根本的に小さくしたい」という場合は、美容クリニックでの相談も検討しましょう。
加齢で大きくなった鼻を小さく整えて若々しい印象を取り戻したい方は、ぜひAiZクリニックにご相談ください。
AiZCLINICでは無料カウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。