ゴアテックス施術を失敗するとどうなる？挿入による鼻へのリスクや除去にかかる費用について解説 | AiZクリニックの鼻整形コラム｜東京・表参道のAiZクリニック 

ゴアテックス施術（鼻根部Vライン形成術）とは、ゴアテックス素材を使った隆鼻術・鼻形成術です。眉間から鼻尖（鼻先）に向かって高さを出し鼻筋を通したい方や鼻根部が平らで顔に立体感が出にくい方、段鼻や鷲鼻の方、斜鼻（鼻の曲がりや歪み）の方、前頭洞や眉毛上隆起が発達している方などにおすすめの施術です。

隆鼻術・鼻形成術には、鼻の高さを出すために様々な素材を移植に用いることがあります。ご自身の軟骨を切除して移植する方法や、シリコンやゴアテックスといった素材を使ったプロテーゼを移植する方法です。「できるだけ自己組織を使った方がいい」「施術実績が多いシリコンが安心」「ゴアテックスはシリコンより仕上がりが自然」など、様々な声が聞かれますが、一体どれを移植するのが正解なのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

ご自身の軟骨を使用する場合は、移植後にアレルギー反応が出る心配もなく、軟骨は時間経過とともに周りの組織に癒着していくので、異物を入れたときに比べて、より自然な仕上がりになります。

自家組織を使用するため採取する部位が必要となり、限りある自家組織の使用をそこに行うかどうかの選択が必要となる。

シリコンは長年にわたって、隆鼻術に用いられてきました。それだけに扱っているクリニックが多く、より安価に施術を受けることができます。シリコンを入れると、鼻筋が細くシュッと通った形に仕上がります。

シリコンは周りの組織に癒着することがありません。そのため、移植後にカプセル拘縮を起こし、石灰化したりすることがあります。カプセル拘縮とは、移植したシリコンの周りに炎症が起こることで形成される皮膜のことで、この皮膜ができると、触り心地が硬くなったり、締め付け感を起こすことがあります。

ゴアテックスは、シリコンよりも柔らかく、鼻のラインに沿ってなじみやすいほかに、施術を受ける方の鼻の特徴に合わせて細かな細工もしやすいため、鼻のラインをより自然に整えることができると言われています。また、ゴアテックスの表面には20～40ミクロンという極小の穴が開いているため、鼻へ挿入後、他の組織と結合しやすく、ズレにくいとも言われています。

ゴアテックスでは他の施術に比べて感染率が高いというデメリットがあります。その為感染が起こったら即時に抜くことを考慮した上での施術が必要となります。また、癒着も強いため挿入後時間がたつと抜去が難しくなるというデメリットもあります。

今回は、これらの素材の中でも、最も新しいゴアテックスを用いた施術についてご紹介していきますが、ゴアテックスには以下のようなトラブルも起こるリスクがあります。ゴアテックスならではのものもありますが、シリコンでも同じように起こりうるものもあります。いずれにしても、手術に携わる医師の技量や知識にも関わるトラブルになりますので、こうしたリスクが起こることを念頭に起きながら、リスクが起こりにくい症例や経験豊富な医師やクリニック選びをすることも大切です。

前述したように、ゴアテックスは布のように柔らかく、施術に慣れていない医師が扱うと、挿入時に折れ曲がりや湾曲が起こる可能性があります。こうした折れ曲がりや湾曲に気づかず、そのまま挿入してしまうと、入れた後に外から確認すると不自然な形が浮き出たりすることがあります。こうした失敗を修正するには、別のところを切開し、そこから引っ張ったりする必要があるため、できれば、こうしたことが起こらないよう、1回で成功するよう、ゴアテックスの施術に慣れた医師を探しておいた方がいいでしょう。

ゴアテックスは布のように薄い素材なので、1枚だけでは高さが足りない場合があり、理想の高さを出すために、何枚かを重ね合わせて、挿入していきます。鼻の高さを出したいからと、その加減を間違えると、必要以上に高さが出て、皮膚に圧迫感を与えたり、ゴアテックスを挿入した位置の下にある軟骨などの組織に負担をかけ、違和感を与えます。できるだけ変化を出したいと思う気持ちもわかりますが、医師としっかり相談し、無理のない自然な仕上がりを目指された方がいいでしょう。

どんな素材であっても、異物を入れる際には、それが感染源になる危険性はあります。赤みや腫れなどといった症状が出た場合には、すぐに医師に相談し、適切な処置を受ける必要があります。

ゴアテックスは挿入後、周りの組織と結合していくので、時間が経てば経つほど、抜去が難しくなります。ゴアテックス施術後、仕上がりに不満があり、修正を希望される場合は、できるだけ早く、医師に相談されることをおすすめします。

ゴアテックスを移植する手術には、入れる範囲や施術内容にもよりますが、おおよそ30～50万円ほどかかります。また、修正時にも、やはり挿入時と同様の30～50万円程度の費用がかかることになります。

ゴアテックスは、最近注目されている素材なだけに「ゴアテックスを使って鼻を整形したい」という指名をされる方もいらっしゃいます。しかし、ゴアテックスはあくまで素材のひとつでしかありません。もちろん、この素材を使った手術をすることが最適な場合もありますが、それよりもまずはどんな鼻にしたいのかを医師とじっくり相談した上で、それがゴアテックスで叶えられるのか、他の素材の方が向いているのか、何が最適な選択肢なのかをしっかりご検討された方がいい場合もあります。周囲の情報に流され過ぎず、信頼できる医師を見つけ、相談されることをおすすめします。

鼻はもともと繊細な作りで、その手術も難しいものです。それだけに、知識不足で経験の浅い医師が施術に臨むと、無理やり鼻の高さを出したり、異物を入れたり、雑に糸で縫い合わせたりして、術後の仕上がりやダウンタイムに様々なトラブルが起こりやすくなります。ゴアテックスも鼻の施術に用いるものとしては比較的新しい素材で、メリットも多く挙げられることから注目が集まっていますが、この素材を使いこなせる医師はまだそれほど多くありません。アイズクリニックでは、こうした比較的新しい素材に対しても、研究を進め、施術メニューとしてご用意しています。もともと“鼻の施術に強いクリニック”ということもありますので、豊富な施術メニューをご用意し安心して、手術に臨んでいただける体制を整えておりますので、是非一度ご相談にお越しいただければと思います。