オステオポール施術を失敗するとどうなる?挿入による鼻へのリスクや除去にかかる費用について解説
オステオポールとは?
オステオポールとは、ポリカプロラクトン(PCL)という外科の手術などにも用いられる糸に使われている素材でできた3D状のボールです。イメージとしては、糸をギュッとボール状に小さくまとめたような形で、網目状になっています。これを鼻先に入れることで、高さを出し、ツンとした鼻を作ることができます。
外科手術にも使われているような素材でできたものなので、「時間とともに体に吸収されていき、やがて自己組織の一部となるので安全」というふれこみで人気を集め、特に美容整形大国の韓国で多く施術されてきました。最近では、日本でも施術時間が短く、傷跡も残らず、術後の腫れも少ないプチ整形の一つとして人気を集めていますが、施術から数年が経ち、様々なトラブルも起こっているようです。修正手術のために美容クリニックを訪れる方には一体どんなトラブルが起こっているのでしょうか。
今回は、オステオポールを挿入することで起こる鼻へのリスクや除去にかかる費用などについてもご紹介していきます。
オステオポールのリスク
オステオポールの手術を受けられた方が抱えるトラブルには、「鼻先が曲がった」「凸凹になった」「皮膚が赤くなった」「腫れた」などがあります。
「鼻先が曲がる」や「凸凹になる」理由はオステオポールが鼻の中でずれてしまうことで起こります。オステオポールは鼻先に挿入する際、挿入するだけで縫い付けるわけではないので、外から物理的に押されたり、ぶつかったりなどの衝撃が加われば、ズレが生じることがあります。すると、鼻先が不自然に曲がったり、凸凹ができたりします。
また、オステオポールは鼻の皮膚と軟骨の間に入れるのですが、元々は何のスペースもなかったところに無理やり入れるわけですから、鼻先の皮膚はオステオポールによって押されて、皮膚が引っ張られ薄くなることもあります。これにより、皮膚が赤くなったり、炎症を起こして腫れることもあるのです。
オステオポールの修正手術は医者泣かせ
オステオポールを挿入したことで起こる、こうした様々なトラブルは昨今増えていると言います。もちろん、オステオポールを入れたからといって、必ずしもこうしたトラブルが起きるわけではありませんが、もし入れてみようという方がいらっしゃったら、リスクがあることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
そして、こうしたトラブルが起きると、鼻先では以下のようなことが起こり、修正手術が非常に困難になります。
オステオポールと皮膚や軟骨が癒着を起こしている
修正手術の際、鼻先を切開して患部を見てみると、オステオポールが鼻先の皮膚や脂肪組織、または軟骨と癒着を起こしていることがよくあります。これは、オステオポールの構造上、網目になったところの隙間に皮膚や脂肪組織、軟骨が入り込んでいくことで起こります。これが修正手術時に医者を悩ませる大きな原因となります。こうした癒着を起こしている状態からオステオポールを剥がそうとすると、皮膚を引っ張ったり、切り離したりしなくてはならないのですが、癒着がひどい時には、鼻の皮膚に穴が開く危険性もあります。そうなると、皮膚が極めて薄くなっていることが予想される場合には、側頭筋膜や人工真皮などの移植が必要となることもあります。
そのような場合には、癒着した異物を体内から取り除くのは非常に困難な手術です。
オステオポールで軟骨が変形している
オステオポールを鼻先に入れると、物理的に何もなかったところに入れるわけですから、オステオポールの上にくる皮膚に対しても、オステオポールの下にくる軟骨に対しても力が加わります。特に、軟骨に対する損傷が大きいと、修正手術が非常に難しくなります。たとえば、軟骨がオステオポールにつぶされて変形していたり、断裂していたり、溶けていたりと様々なことが起こっていることがあります。こうしたことが起きていると、オステオポールを取り除いただけでは元の鼻には戻らないので、鼻を支えている鼻柱を立て直すことで軟骨を支え直したり、変形した鼻を元に戻すために、耳介軟骨や肋軟骨を移植したりなど、かなり大がかりな手術で修正していく必要が出てきます。気軽に入れたオステオポールだったのに、最終的には大変な手術になってしまうわけです。
オステオポールは新しい手術なので、可能性は未知数
オステオポールを使った手術はまだ新しい手術です。それだけに、この手術を受けた方がどんな経過を辿っていくのかも検証されておらず、可能性は未知数だと言えるでしょう。ただ、オステオポールの手術が始まったころに言われていたメリットの一つである「時間経過とともに自己組織の一部になっていく」といったことは、修正手術時の際に見てみると、10年近く経っても、癒着を起こしているだけで、オステオポールそのものはしっかり残っていることが多いようなので、当初の想定が合っているのか、間違っているのかはこれから検証していかなければならないでしょう。
いずれにしても、日本の美容形成外科学会などでは、あまり好意的には見られておらず、自らのクリニックではオステオポール手術は行わず、他院修正だけを受けるクリニックも多いようです。
オステオポールの修正手術にかかる費用
オステオポールを除去する手術自体は20~30万円前後でできますが、何年も入れていて、上述のような癒着が起こっている場合には、様々な修正手術が同時に必要になってくるため、費用の幅は50~200万円前後と大きくなります。
オステオポールの修正手術はアイズクリニックにお任せ!
鼻は元々複雑でデリケートな作りをしています。そのため、オステオポールはもちろんのこと、L型プロテーゼなどといった異物を無理やり鼻先に入れるような安易で簡単な手術は向いていません。こうした手術を行うと、術後に極端なアップノーズになったり、短鼻変形を起こしたり、皮膚が薄くなったりと様々なトラブルが起こるからです。
もしも、こうした手術を受けてしまい、トラブルが起こった際には、癒着や組織の変形などといった事態を可能な限り防ぐためにも、できるだけ早く対応することが大切です。特に、異物を入れた際の修正手術には、最初の手術よりもさらに深い知識と高い技術力が必要になりますので、医師選びは慎重に行ってください。
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