【曲がった鼻をまっすぐに】斜鼻修正術を解説
生まれつき、もしくは鼻を骨折するなどして鼻が曲がっていると、鏡で顔を見るたびに「どうにか治らないか」と考えてしまうものです。鼻が曲がっているために鼻詰まりやいびきに悩んでいる方もいて、見た目の改善だけでなく、スムーズな鼻呼吸のためにも治療をおすすめします。場合によっては健康保険が効き、費用の負担が少ない手術も可能です。曲がった鼻を真っ直ぐに治す方法「斜鼻修正術」について詳しく解説します。
鼻筋が曲がっている原因
鼻は顔の中央に位置していて、本来は鼻のつけ根から鼻先まで縦に真っすぐ鼻筋が通っています。しかし、鼻筋の途中で曲がって見えるのであれば「斜鼻」の可能性があります。
鼻筋が途中で曲がる原因としては、ケガや事故などで強い衝撃が鼻に加わって変形したものと、鼻の骨と軟骨が成長するスピードがズレて変形したものがほとんどです。ときには生まれつき鼻が曲がっている方もいます。
鼻は根本に固い鼻骨があり、その先はほとんどが柔軟性のある軟骨でできています。骨と軟骨が複数種類組み合わさって、鼻筋や小鼻、鼻先を形作っています。鼻が曲がっているということは、骨と軟骨のどちらか、もしくは両方ともが変形しているということです。
斜鼻の種類
斜鼻は大きく分けて2種類あり、鼻骨が骨折して鼻筋が曲がってしまっている場合には「骨性斜鼻」、鼻の軟骨が変形して鼻の形を歪めている場合には「軟骨性斜鼻」です。
骨性斜鼻
骨性斜鼻は事故などで鼻骨から変形してしまっているケースが多く、鼻筋の曲がり方によってさらに3つに分けられます。
鼻筋の中央で左右どちらかにカーブする「C字型」、鼻筋は真っ直ぐだけど斜めに傾いている「I字型」そして鼻筋がSの形に歪んでいる「S字型」です。それぞれの形によって歪んでいる部位が異なり、手術でのアプローチも違います。
軟骨性斜鼻
軟骨性斜鼻は鼻の軟骨のどこかが歪んで鼻の形に影響を及ぼしている状態です。生まれつき鼻が曲がっている方は、もしかすると軟骨性斜鼻かもしれません。外傷で鼻骨とともに鼻の軟骨も歪んでしまっていることもあります。
鼻の中を左右に隔てている鼻中隔軟骨が曲がって斜鼻になっていることもありますが、見た目には分からないものも多いです。また、鼻翼軟骨が変形していると鼻先や小鼻に歪みが生じます。
鼻曲がりの影響
真っ直ぐに伸びた鼻筋は顔が左右対称でバランスよく見えますが、鼻筋が途中で曲がってると左右のバランスが崩れて顔が歪んで見えます。
また、鼻曲がりの方は鷲鼻(わしばな)のように鼻筋の途中で段差がついて歪みが強調されているケースも少なくありません。
お顔に左右差があると違和感を感じやすく、本来の顔立ちを損ねてしまいかねません。コンプレックスにも繋がり、鼻をまっすぐに整えたいと考える方は多いでしょう。
鼻中隔軟骨の湾曲がひどい場合には、鼻の穴が左右非対称になって片側の空気の通り道が狭まって通気障害が起こり鼻呼吸が困難になることがあります。ひどい鼻詰まりが続き、アレルギーと勘違いされることもあります。
この場合「鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)」といいますが、健康に悪影響が生じ場合は治療をおすすめします。
曲がった鼻を治す方法
曲がった鼻を治す方法としては斜鼻修正術という手術がありますが、鼻曲がりの程度や歪んでいる部分によって手術の方法が異なります。手術となると不安が先行してしまうと思いますが、自力で治したいと考えている方のためにリスクについても説明します。
曲がった鼻を自力で治すのはキケン!
「手術するのが怖い」「美容整形は高い」といった理由で、鼻の曲がりを自力で治そうとしても、真っ直ぐに矯正するのは不可能です。鼻の曲がりは鼻の骨や軟骨といった骨格が影響していて、鼻の形を変えようと強い力を加えると歪みをひどくしてしまう可能性があります。
鼻の軟骨は比較的柔らかく、負荷をかけ続けると形を変えられます。しかし、思った通りに真っ直ぐにならず、むしろ不自然な形になって症状を発生・悪化させてしまうリスクの方が高いです。
鼻の変形が複雑になってしまうと、手術で治すのがどんどんと難しくなります。後悔する前に、斜鼻を自力で治すのはやめましょう。
曲がった鼻を治すなら手術
曲がった鼻を治すなら手術
骨格によって曲がってしまっている鼻を真っ直ぐに修正できる方法は「斜鼻修正術(しゃびしゅうせいじゅつ)です。斜鼻修正は困った症状を改善し、見た目の歪みも同時に修正できます。
シンプルな施術もあれば、さまざまな鼻の手術と組み合わせたものまであります。骨と軟骨両方とも曲がっている鼻を真っ直ぐに矯正するには、一部分だけの修正では不十分です。全体的なバランスを整えながら、鼻の構造をひとつひとつ組み立てて自然な鼻に仕上げていきます。
手術後は1週間程度ギプスで鼻を固定し、患部を濡らさないようにするなどダウンタイムの手間はありますが、手術後は形が崩れる恐れはなくメンテナンスも不要です。
斜鼻修正術を何科で受けるのか分からない方も多いと思いますが、見た目の改善であれば整形手術になるので美容外科、通気障害を治療したいのであれば耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻の曲がり具合で異なる整形手術
鼻が曲がっている見た目が気になるだけで通気障害などの症状がない場合は、審美目的の整形手術となります。つまり、鼻の通気に問題がない方の治療は、美容クリニックで手術を受けられますが、自由診療となり健康保険は適用されません。
軽い鼻曲がりはヒアルロン酸で修正できる可能性もある
軽い鼻曲がりなら、メスで切らなくてもヒアルロン酸の注入で見た目を修正できる可能性があります。
段鼻のように鼻筋の途中にあるへこみを真っ直ぐにするだけであれば、低くなっている部分に固いヒアルロン酸を注入して段差を解消します。
鼻筋が左右どちらかに曲がっている場合にも、左右対称になるように鼻筋にヒアルロン酸を注入すると真っ直ぐに見えるようになります。ヒアルロン酸注入で鼻筋が太くなるようであれば、斜鼻修正術を選んだ方が賢明です。
ヒアルロン酸だと定期的に再注入してメンテナンスするため、1回の治療で半永久的に維持したいという方にはプロテーゼの挿入もできます。ただし、ヒアルロン酸やプロテーゼには限界があり、鼻の曲がりが強い場合にはメスを使った手術が必要です。
変形が強いと斜鼻修正術
鼻先や鼻筋が顔の中央に位置するように、見た目の歪みを治します。
鼻骨の修正は基本的にオープン法です。鼻筋を真っ直ぐにするために鼻のつけ根の骨や段差をつくっているハンプの「鼻骨骨切り」を行い、鼻筋をまっすぐにします。
鼻の軟骨の修正は鼻中隔軟骨や鼻翼軟骨を切開したり、軟骨移植や鼻尖形成なども行って鼻全体のバランスを整えます。
鼻の曲がり方がひどく、CやSに変形していると一部分だけを手術しても鼻を真っ直ぐにはできません。鼻の根元から鼻先、小鼻といった鼻全体を段階的に矯正する複雑な治療が必要になり、鼻専門の美容外科医による治療がおすすめです。
曲がった鼻の治療に保険が適用される条件
頻繁に鼻閉があるなど生活に支障をきたしている症状があれば、耳鼻咽喉科で保険適用の斜鼻修正術が受けられます。アレルギー症状のように鼻閉を起こしている粘膜部分の切除も同時に行うことで、呼吸症状の緩和も期待できます。
まとめ
曲がった鼻を治すのであれば、ぜひ美容クリニックへ相談しましょう。耳鼻咽喉科では症状は改善されますが、見た目に自然なバランスの鼻を整えるのは難しいでしょう。美容外科での治療は基本的に保険が適用されませんが、理想の仕上がりに近づくでしょう。
とくに鼻を専門に扱う美容外科医であれば、鼻の変性が中程度以上の斜鼻に対して、見た目の矯正とともに通気障害の治療も同時に行うことができます。
AiZクリニックは鼻の手術を専門とする医師が常駐しており、難しい斜鼻修正術も行っています。鼻の曲がりがひどい、鼻詰まりなどの症状に困っている場合にも、鼻の状態から治療方法まで分かりやすくていねいに説明します。カウンセリングは無料なので、お気軽にご相談ください。
AiZCLINICでは無料カウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。