人気のダーマペンって何?美肌効果とダウンタイム、セルフの危険性も
ダーマペン4が普及するにつれて「若返りができるって本当?」「ボコボコ肌もきれいにできるの?」と施術への問い合わせが増えています。ダーマペンの効果やダウンタイム、さらにはセルフ施術の危険性についても解説します。まだダーマペンを知らないという方も、驚きの効果に魅了されてしまいますよ。
ダーマペンとは
細い針で肌に高密度の微細な穴をあけて、肌が傷を治す力(創傷治癒能力)で細胞の再生を促し、新しい皮膚へと入れ替えていく美容施術です。
傷がついた肌では線維芽細胞の働きが活発になって、コラーゲンやエラスチンがたくさん作られます。細胞の産生が促されると肌のターンオーバーが進み、ニキビ改善やクレーター改善、シミやしわなどのリジュビネーション効果も期待できます。
進化したダーマペン4
ダーマペンはアメリカのFDA(日本の厚生労働省のような機関)にも認可されている美肌再生治療で、ダーマペン4は2020年に登場したばかりの新型です。
以前は「ダーマローラー」といって、針のついたローラーを肌の上で転がす方法でした。針の進入角度と引き上げ角度が肌に対して斜めになり、ダ―マペンと比べて傷口が大きく痛みも強い施術でした。
ダーマペン4は極細の針が使用されていますが、チップには16本もの針が装備されています。1秒120回の高速振動によって約1920個のマイクロホールをつくることができます。
さらに、針が到達できる深さはダーマペン3の2.5mmから3.0mmまで拡大しています。
より深い層に針を刺せることで、真皮層の線維芽細胞をしっかりと刺激できるようになり、高い美容効果をもたらせてくれます。
ダーマペンは肌の状態やお悩みに合わせて針の深度を細かく調整しますが、ダーマペン4は1mm単位で深さの調節が可能です。均等にムラなく穴を空けて、理想の肌へと導きます。
針を動かす上下振動は、軸の正確性によって針の挿入と引き上げを垂直に行えるため、傷口が小さくダウンタイムを短縮しています。
ダーマペンの効果
皮膚は角質層・表皮層・真皮層からできていて、皮膚のトラブルを起こしている層にダーマペンを用いることでさまざまな美肌効果が実感できます。
潤いとキメ
皮膚の浅い層に施術をすると、肌のターンオーバーが促進されて角質層が整い、肌のキメが整います。キメが整った肌は水分が失われにくく、肌のうるおいをキープできるとツヤがが生まれます。肌のダメージが少なくダウンタイムが早いため、早く肌質の変化を実感できるでしょう。
ニキビ跡
ニキビ跡には真皮層に届くように深さを設定し、新しいコラーゲンやエラスチンを増やしてデコボコ肌をふっくらと柔らかくします。線維芽細胞は施術直後から2週間程度まで、肌に弾力やボリュームを与える働きが活発です。傷が治ったあと硬くなった皮膚や、ニキビ跡でデコボコになったクレーター状の肌も少しずつ滑らかにしてくれます。
ニキビ・毛穴の開き
ダーマペンはニキビ治療に有効な医療機器です。肌のターンオーバーを促して正常化したり、毛穴の詰まりを取り除き、ニキビをできにくくさせます。とくに皮脂の多い鼻の周りを施術すると皮脂の分泌が抑えられるため、毛穴の開きやイチゴ鼻の悩みも解消できます。また、コラーゲンが増えてくると肌にボリュームがでて、たるみで広がってしまった毛穴にも効果的です。
シミ
ターンオーバーが促進されると、肌に蓄積されたメラニン色素が剥がれ落ちていき、色ムラが目立ちにくくなっていきます。傷や虫刺されのあとにできる色素沈着も、シミと同じくメラニン色素の蓄積によってできるもので、施術回数を重ねるたびに徐々に薄くなっていくでしょう。
ダーマペンのダウンタイム
ダーマペンは肌の奥深くにアプローチでき、強いレーザー治療よりもダウンタイムが短い施術です。とはいえ、施術後の肌は変化が激しく、驚く方もいらっしゃるので、ダウンタイムで肌がどのように反応するのか知っておくと安心です。
出血・痛み
肌に針をたくさん刺して炎症を起こしているため、施術中や直後はヒリヒリした痛みを伴います。治療時の痛みは施術前に麻酔クリームを塗ることで、かなり緩和されます。
赤み
施術後は針を刺す刺激によって、肌の赤みがかなり強くでます。時間の経過とともに薄くなっていきますが、落ち着くまで1~2日程度かかります。深い層に施術したときには、赤みが引くまで3~4日程度かかることがありますが、赤みが薄くなってくればメイクでカバーできるようになります。
腫れ・むくみ
肌へのダメージが強いと顔がなんとなく腫れている、むくんでいると感じることがあります。通常は炎症が落ち着くとともに腫れやむくみも徐々に引いていきます。腫れがなかなか引かない・ひどくなる場合には施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
皮むけ・かゆみ
傷が治る過程でターンオーバーが進み、施術後5日ほどで古い角質がはがれて皮むけが起こります。皮むけが起こる頃には、肌にかゆみを感じたり、化粧のりが悪く感じる場合があります。
ダーマペンのアフターケア
ダーマペンの後、何気ない生活習慣によってダウンタイムを長引かせてしまう可能性があります。できるだけ快適に過ごせるよう、肌の炎症が落ち着くケアを心がけましょう。
身体を温める行動は避ける
血行がよくなると施術した後の炎症が強く出てしまう可能性があるため、施術直後からしばらくは身体を温めないように生活します。赤みや腫れが引くまでの数日は、入浴や激しいスポーツ、飲酒など汗をかく行為は控えましょう。
肌を守るスキンケア
ダーマペンを受けた後の肌はバリア機能が低下した状態です。ちょっとした刺激にも弱くなっていて、保湿クリームなどで乾燥や外部刺激などから守ってあげる必要があります。
日焼けに注意する
治療後の数か月は日焼けをすることで色素沈着や肌トラブルのリスクが上がります。
そのため、紫外線に当たらない様に気を付けましょう。紫外線を避けるには日焼け止めが必須です。
肌に刺激を与えない
施術後24時間以内は、できる限り肌に触れないようにし、メイクや洗顔もできません。24時間以降はメイクや洗顔は可能ですが、肌をこすったり洗い過ぎたりしていると、炎症が悪化して色素沈着が起こることもあります。洗顔やスキンケアでは肌をこすらないようにやさしく行い、かゆみが強いときには保冷剤で少し冷やしてみましょう。
セルフダーマペンは辞めた方がいい理由
自分で購入したダーマペンで施術することをセルフダーマペンといいます。「クリニックで施術すると料金が高いから」と、インターネットでダーマペンを購入して自宅でセルフダーマペンをする方がいます。しかし、セルフダーマペンは失敗などのリスクがあり、おすすめできません。
医療用とは性能が違う
医療機関では医療用のダーマペンを使用しています。市販の物とは品質が異なり、よけいな痛みは生じません。また、麻酔を使用できるため、余り痛みを気にせず施術できますが、セルフではスピードも遅いため痛みを感じやすいです。
深さを調節しても、性能が悪いと狙ったところにうまく傷がつけられず、肌の治癒能力が活性化されません。ダメージが強すぎると、ニキビを悪化させて色素沈着や傷跡になる可能性があり、肌にダメージを与えるだけになってしまいます。
失敗することが多い
クリニックのダーマペン治療は、専門的な皮膚の知識を持った医療従事者がこれまでの治療経験をもとに、針の深さや動かすスピードを調整しています。また、毎回滅菌された針をひとりひとり付け替えて使用し、衛生管理も徹底しています。
セルフダーマペンは肌を傷つけているのと同じです。美容に詳しくても皮膚の構造などを分かっていない人が施術をすると、針を深く差しすぎたりして強い痛みや赤み、腫れが長引くこともあります。
また道具や肌の管理によっては感染を起こし、炎症がひどい場合には医療機関の受診が必要です。セルフダーマペンは後悔することもあるため、ダーマペンはクリニックで受けましょう。
まとめ
ダーマペンは、繰り返すニキビやエイジングなど肌の幅広い悩みを解消してくれるトータルビューティケアとして期待できる美肌治療です。さまざまな治療効果があるのにダウンタイムが短くて万能のように思えますが、確かな知識と技術を持っている医療機関の施術だからこそ得られる結果です。ダーマペンにはさらにステップアップできるオプションの美肌治療もあります。あなたもダーマペンで肌トラブルに悩まないきれいな素肌をめざしましょう。
AiZCLINICでは無料カウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。